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(’-’*川スグアクトビラト🗝テコズルトビラ🌋カギガアルカラセイチョウスベキトコモワカル🐰ショウセツカイテミタオ🍹マタ♪
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0001jc!ダオ
垢版 |
2022/04/01(金) 21:22:21.780ID:A+E3g1Or0
ペジテは輝く砂漠を周りに従え、あたかもそれをすべて支配しひとり占めにするように空に聳える巨大な柱、砂色の城塞でした。ところがなんということでしょう。その中にあるべき人々の生活のその場面場面はもはや切り取ることは誰にもできず、ただ高い城壁のさらにその上でうず高く見下ろす街の住居区からは今は止めどない真っ黒な煙がまるでひとつの地獄の闇のように頭上を無限に埋めつくしていました。めらめらと真っ赤な人の命を惜し気なく、夢中で煮詰めてそれを恐ろしい勢いで平らげるようななにか巨大で無慈悲な地獄の怪物のひとつの穢れた土鍋のよう。
城壁の手前に散らばる見るも無残な粉々なまでに破壊されつくした鉄くずの数々。それはあたかも地に這いつくばるような命がけの砂漠の行軍の果て、無我夢中で目の前の巨大な城壁と奇妙な戦いでも繰り広げたかのようでした。そしてあっけなくいつのまにかに落としてしまったその命を、焼けつくような乾いた風の中に涙もなく惜しむかのような気の毒な傀儡、まるでそのささやかなおもちゃの軍隊のよう。人の姿はそして、ついぞ不思議なほどにどこにも見られはしないのでした。黒々とした蟲の死骸の散乱の中に、その悪夢のような巨大な鉄くずのいくつかがかろうじてその正体を静かに黙って明かします。それはいうまでもなくトルメキアの飛行戦艦、その恥ずべきめちゃくちゃに打ち砕かれた無残な残骸なのでした。
いくつかの戦車は当の城壁の外に、なぜか後ずさりするようにしてさらに外側へ砲身を向けながら今なお激しく炎を上げつつ打ち捨てられていました。すぐ近くの城門は静かにすでに開け放たれて、少女たちはなんの苦も無くそこをそろそろと歩いてこの異常な光景の中を恐る恐る進みました。なにを考えるでもなく互いに言葉はひとつとてなく、それぞれ時折異様に慎重で真剣な瞳を交わしながら。その城門に食らいついてそのままこと切れたらしきはずっと炎に燻される巨大な蟲の群れ。それは今や少女たちを待ち構えていたかのように、まるで地獄に遊んで歌うよう。そんな蟲の群れは城門の中、街中、そこかしこに静かにうずくまったままのなんとも得体の知れない狂ったようなその姿で底知れない異常ななに者かの青い炎立つような巨大な秘密を、妖気漂うようなその罪を、あらゆる沈黙の中に静かに冷たく突き刺さるようにおのずと少女へ物語るのでした。
二人は煙のはぜる細い通路をそのまま先へ急ぎました。その時蟲たちは四方八方に笑うように、動くことすらなくそのままなにごとかを絶えず静かに囁くようでした。やがて広く長い石段の前へ出るとアスベルは待ちかねたようになにごとかたまらず、弾けるようにしてそれを黙って駆け上がりました。そして遅れる少女の怪訝な表情をかえりみることもなく、そのペジテを見下ろす階上の見張り台からのその意外な光景に思わず、恐らく心の底からの絶望のため息をもらすのです。
「あああっ…!」

残念ながら今日はここまでです。
何らかんらで谷はそのあと何らかんら救われます。予言者のおばあさんもいます。脇を固める子供もいます。
「姫様、青い異国の服を着ているの」
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。おお、古き言い伝えはまことであった…!」
青い服の少女は微笑みながらなおも金の光の上を歩きます。生まれたばかりの天使のように。

おわり
0003以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
垢版 |
2022/04/01(金) 21:25:40.486ID:szaFAw2R0
なうしか
0004以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
垢版 |
2022/04/01(金) 21:44:53.249ID:0q2kO7R4M
こんばんは。あたしはカウガール。
AAとして成り上がるため、スレを巡る旅をしています。
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