うちの理科Ⅱの先生の話やがその先生は生物の授業で動物に対して｢さん｣付けしてはなしている。ミジンコに対してまでミジンコさんって言って授業をする。しかしながら生徒に対しては「さん」付けは絶対にしない。名前を呼ぶ時も「田中」や「岡田」みたいな感じで呼び捨てをする。そんなある日課題を一切やってこない山田くんがいた。一学期からろくに課題を出さない彼に先生もすごく手を焼いていた。そのまま三学期を迎えその子は1年間課題を出さない偉業をやってのけた。その年、理科Ⅱの先生は定年退職をした。花束を渡す役には例の山田くんが選ばれた。最後の理科の授業では先生は「山田くんに花束渡してもらおうかな。」って話していてクラス中は涙に包まれた。