ロシア国内で、“異変”が起きている。
ロシアのインタファクス通信は、大統領特別代表のアナトリー・チュバイス氏が辞任したと報じた。ウクライナ侵攻後、
初めてとみられるプーチン政権の高官辞任について、ペスコフ大統領報道官は「チュバイス氏は自ら希望して
辞任しました。ロシアを去るか去らないかは彼自身の問題です」と話した。欧米の複数のメディアは「チュバイス氏は
ロシアによるウクライナ侵攻に反対で、すでにロシアを出国した」と報じている。

また、プーチン大統領の腹心とされるショイグ国防相、ゲラシモフ軍参謀総長の2人も最近、公の場に姿を
見せていない。ウクライナのポドリャク大統領顧問は「国防トップの二人の姿が“どこにも見当たらない”のは
興味深い」と、考えを明かしている。

ロシアにとってこの2人は重要人物で、プーチン大統領を含めた3人のうち、2人が集まれば「核兵器のスイッチを
起動できる」と言われていた。2月にプーチン大統領が、核を含む「抑止力部隊」の厳戒態勢への移行を指示した際、
ショイグ国防相は、険しい表情でうなずいていた。

イギリスのメディア・ミラーは「プーチン大統領が側近たちの“魔女狩り”を始めた。戦争がうまくいっていない
責任がある“有罪者”を見つけようとしている」と報道し、軍の計画が西側に漏れていることに激怒している
プーチン大統領とショイグ国防相が姿を消したことの関連性を示唆した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b182e0745579d9733c765437b0fcfea5af8c88b