勇者(35)「あ、異世界から来た勇者です、よろしくお願いします」 女魔法使い「ええ…」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
勇者「あれ、仲間って君だけ?なんか情報と違うけど…、まあいいか。それじゃ早速旅にでましょうか」
女魔法使い「あ、ちょっと待ってください、勇者さん、今装備している武器と防具ってその」
勇者「え、ああ、武器はヒノキの棒で、防具はこれ、お鍋の蓋かな?まあ、初期装備ってことで」
女魔法使い「そ、それじゃレベルは」
勇者「え?当然レベルは1だよ?これから冒険始めるんだから、当たり前…」
女魔法使い「じゃ、じゃあ歳は!?」
勇者「えっと35であと2か月したら36に…」
女魔法使い「おっさんやんっ!」 女魔法使い「伝説では異世界からくる勇者様は、歳は十代、超イケメンで
はじめからめちゃくちゃ強くて、くっそ強力な武器持ってるって話でしたけど…」
女魔法使い「少なくとも貴方よりちょっと前に来た勇者さんはそんな感じでしたし」
勇者「ああ、僕らよりちょっと若い世代の勇者はそんなかんじかもね。
けど、まあ勇者っていろんなタイプいるからさ…、ってあれ、俺が来るより前に
もほかに勇者来たの…?」
女魔法使い「ええ、超イケメンで強そうなのが。
私の同期の戦士と僧侶と武道家はその勇者と一足先に
旅に出ちゃいましたよ。
はあ…、わたしも最初に来た勇者さんについていけばよかった…まさか次に来る勇者さんが、こんな普通のおっさんとは」
勇者「ええ…、いやひどいな君。けど、なんで皆と一緒にその若い勇者と旅にでなかったの」
女魔法使い「…、なんかその勇者、自信に満ち溢れてて、女癖悪そうだったからいけ好かなくて」
勇者「君、全方位に口悪いな…、まあいいけど、一応、俺と一緒に魔王討伐のために
パーティ組んでくれるってことでいいんだよね」
女魔法使い「ええ、もう仕方ありませんからあなたについていきますよ…はあ」 他の世界の元姫と結婚してるルール違反で加護取り上げられた熟練派遣勇者ね 最初の村
女魔法使い「ここが最初の村ですね。ええと、まずはどうしたらいいんだろ…、
書物とかだとなんかギルトとかに行って、依頼とかを引き受けたりとかそういう…」
勇者「まずは情報収集だな」
女魔法使い「え?」
勇者「あ、すみませーん、お爺さんちょっと」
村人A「ふぉっふぉ、ここは最初の村じゃよ」
勇者「そっか、ありがとうございます、あ、そこの、すみません」
村人B「剣や防具は持ってるだけじゃなくちゃんと装備しないと意味ないよ」
勇者「なるほど、ありがとうございます」
女魔法使い「ええ…?」 女魔法使い「なにやってんですか、そんなしらみつぶしに村の人に声掛けて」
勇者「こういうのはまず村の人から情報を得て冒険のヒントを得るんだよ。常識じゃないか…、よし次は」
勇者「すみませーん」がちゃ
女魔法使い「ちょ、ちょっとそこ人んちでしょ、だ、だめですよちょっと!」
村人C「東にある塔に魔法のカギを守ってる魔物がいるそうだよ」
勇者「うん、なるほど。ありがとうございます。よっと」ぱりーん
女魔法使い「いや何家のツボ勝手に割ってるんですか!」
勇者「みてみ。ツボから薬草でてきた。もらっておこう」
女魔法使い「いやちょっとっ!?」 …
フィールド
勇者「とりゃっ!」
スライム「ぴぎーっ!」
スライムを倒した!
勇者「よし、もう一回りこの辺りを歩くか」
女魔法使い「ええっと、その勇者さん。なんでさっきからフィールドうろうろしてるんですか?さっき
村人の方が言ってた東の塔に行くんじゃないんですか?」
勇者「いやあ。まずはレベルあげしないと。あとはモンスターを地道に倒してお金貯めて装備品も整えてからじゃないと
すぐ死んじゃうからさ」
女魔法使い「ええ…なんですかそれ。サクサク冒険すすめられないんですか?なんか勇者さんおっさんだからか
こころなしかフィールド歩く速度も遅いし…」
勇者「僕も君もまだまだレベル低いし、当初は5人パーティって聞いてたのに2人しかいないし。もう少し慎重
にいかないとだめだよ。地道にコツコツいこう」
女魔法使い「はあ…、なんだろう。こんなの伝説に聞いてた冒険と違う。伝説だと、
こんな地道な感じじゃなくて…勇者さまがドカーンって感じで、一気に魔物を倒して…」
どかあああん!
女魔法使い・勇者「え?」 魔物達「ぐあああ!!」
魔物のむれを倒した
若勇者(17)「あれ…、俺また何かやっちゃいました?」
女戦士「きゃああ!勇者…、つ、強すぎっ!なに…いまの強力な呪文」
女武道家「い、いまのこの辺りのフィールドじゃ一番強い魔物なのに…、やっぱさすがだわ…」
女僧侶「伝説通りの実力ですぅ…、わたし…勇者さまのこと好きになっちゃいそうです…はうう…ん?」 女僧侶「ってあれ?魔法使いじゃないですか…?なんでこんなところに…?」
女魔法使い「あ、えっと…うん、久しぶり」
女戦士「たしか、お前別の勇者が来るのを待つとか言って私たちについてこなかったよな…?」
女武道家「え?てか、お前と一緒にいるおっさん…ってえ?それ、まさか」
女魔法使い「うん、えっとねっ!あ、あの、この人はその、そう。
た、たまったま、そこで会った普通の冒険者のおっさんで」
勇者「ああ、この子たちが最初言ってた君の同期か。
初めまして。ぼくも異世界から派遣されました勇者なんです。よろしくお願いしますね」
女僧侶・女戦士・女武道家「えっ」 女僧侶「ってあれ?魔法使いじゃないですか…?なんでこんなところに…?」
女魔法使い「あ、えっと…うん、久しぶり」
女戦士「たしか、お前別の勇者が来るのを待つとか言って私たちについてこなかったよな…?」
女武道家「え?てか、お前と一緒にいるおっさん…ってえ?それ、まさか」
女魔法使い「うん、えっとねっ!あ、あの、この人はその、そう。
た、たまったま、そこで会った普通の冒険者のおっさんで」
勇者「ああ、この子たちが最初言ってた君の同期か。
初めまして。ぼくも異世界から派遣されました勇者なんです。よろしくお願いしますね」
女僧侶・女戦士・女武道家「えっ」 若勇者「みんなありがとう、俺、次の世界でも頑張るよ」
女僧侶「ぐす…、ぐす…、勇者、今までありがとうね」
女戦士「私たち、貴方の事一生忘れないからっ、さよなら」
女武道家「ええ、お元気で」
勇者「うん、それじゃ。みんなも、お元気で…」
…………
女魔法使い「みんな行っちゃた…あの若勇者…、次の世界で
また魔王討伐をするということなんでしょうか、ねえ…女神さ…」
女神「あー、久しぶり。そういやアンタもこの世界来てたんだ。てかまだ勇者やってたんだ、頑張るね」
勇者「知ってるくせに白々しいこと言わなくていいから。いいから元の世界戻ったら報酬よこせよ。いつも振り込むの遅いんだよ」
女魔法使い「え……?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています