X



(’-’*川ナヤムトキカンガエタクナル🌋デモスベキコトハサガスコト🗝ショウセツカイテミタオ🐰マタ🍹♪
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001jc!ダオ
垢版 |
2022/03/22(火) 21:22:49.123ID:omCc9kVF0
「蟲たちがいない…」
ナウシ●の眉の根は険しく、この異様なちょこんと天空の島のような山々の麓をただただ睨んでいぶかしげでした。
「なぜかしら…?! こんなに胸がドキドキする…」
雲があまりにのんびりとして、地上はさびしく放任されてそのまま冷たく見放されているよう。
「もうすぐだ! あの山を越えればボクの仲間たちがいる!」
アスベルはやや興奮した声を上げました。どこからか見ればめくれ上がった巨大な地殻がその育むべきすべての生命をいつの間にか誰かに取り上げられたようにしてその岩肌をむき出しに、並べられたその痛々しい罰せられたような禿げた稜線をどこまでもどこまでもその地平線上にさみしく陣取らせるのでした。それは少し幻想的で美しいまでの気の毒な自然の壁。そして視界に投げかけるその憔悴しきった悪夢ような姿は、なぜか息がつまるようでたまらなく冷たく強迫的でした。その麓にはどうすることもできない瘴気の濃い白い渦。
メーヴェはその地獄的な光景の上を静かになだめて二人をきちんと運び風をすべりました。山々はゆっくりとその翼を過ぎる時、心もちか悪戯に風の中にまた邪気を込めるよう。静まり返ったその物狂おしい、動くものとてなにもない地獄の底の巨大な口の中に横たわる人の霊魂を味わう舌のような、その無限の凹凸はさながら狂ったように丸く輝く太陽をガラス玉のような鬼の目に感じさせるのでした。その風の見えざる悪戯な宴、それが過ぎると再び砂漠のような一面の砂。それが不気味に広がってなかにはところどころ巨大なクラゲのような、お椀を伏せてミミズでもつめこんだような、それが乾いた風のなかで固まった得体のしれない大きなひとつの亡霊のような、その妙に小高い歪な突起物が不規則に立ってその目に飛び込んで来るのです。聞いた話では遥か以前、それは人が生み出した新しい恐怖の太陽が溶かして滅んだかつての大都市の痕跡だという。それはそこいらに散らばり、ある時は足元にする今はどこにもあるありふれた光景でした。
少女は心得ながらもなんとなく、なぜかその時それらの中に眠るだろう人々の魂をフと不振に思いました。それから、二人の目には再び無限のような真っ平の砂漠がすべてを洗い流すように横たわるのでした。
「ペジテのほうがおかしい…、何だろうあの靄は?! 」

残念ながら今日はここまでです。
何らかんらで谷はそのあと何らかんら救われます。予言者のおばあさんもいます。脇を固める子供もいます。
「姫様、青い異国の服を着ているの」
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。おお、古き言い伝えはまことであった…!」
青い服の少女は微笑みながらなおも金の光の上を歩きます。生まれたばかりの天使のように。

おわり
0003以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
垢版 |
2022/03/22(火) 21:32:19.753ID:gi2pyvyd0
横の糸はあなた?
0004jc!ダオ
垢版 |
2022/03/22(火) 21:37:26.521ID:omCc9kVF0
>>3
(’-’*川コンバンワ🐰☕♪
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況