SNSのわずか140字が戦場を変えた、ロシア軍の嘘を暴いた市民とは
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ウクライナ東部上空でマレーシア航空17便が撃墜されたというニュースは、英国人エリオット・ヒギンズのもとにも飛び込んできた。

 ヒギンズはもともと熱心なオンラインゲーマーで、1日12時間ゲームをすることも少なくなかった。
ソーシャルメディアを熱心にあさり続け、ミサイルランチャーを積んだ軍用車両の動画を見つけた。ツイッターでその動画が撮影された場所がどこか尋ねたところ、10人から返信があり、そのうちの9人は「ウクライナ東部のスニジネで撮影されている」と指摘した。

 翌日には、あるトレーラーにミサイルランチャーが積まれている画像を見つけ出し、このミサイルがブーク地対空ミサイルだと突き止めた。だが写真の撮影場所はなかなか特定できなかった。

◇SNSによる連携
 写真の撮影場所の特定に貢献したのが、米国のノースカロライナ州シャーロットに住むアリク・トーラーだ。トーラーはバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのセキュリティ部門に勤務する一般人である。
ツイッターを眺めていると、ミサイルランチャーの撮影された場所を特定できないか、ヒギンズが呼びかけているツイートを見かけた。
 トーラーはミサイルと一緒に映っている店の名前に着目した。ロシア語を話せたトーラーは、店が「ストロイドム」という金物屋だと突き止めた。
そしてグーグルで検索し、その店の住所と名前を法廷証言とした裁判所の記録を見つけ、写真がスニジネの西にあるトレツで撮影されたものだと突き止めた。また写真の影のかかり具合から、キエフ時間で正午から午後1時の間に撮影されたものということも判明した。 
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ソース
https://diamond.jp/articles/-/298841