小さなおちんちんは生まれた
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それは立派なおちんちんではなくて
きっともう生まれる意味もない
ダメなおちんちん
それでもおちんちんは生まれてきた
誰に祝福される事もなく
この世界に生まれ落ちた それは幽邃な深林の苔下に生うる若篁のようにむくりと顔を出した ずっと泥の中にいたようだった
温かくて自分を守ってくれる
泥の中にいたようだった
だけど僕は顔を出した 顔を出してからはある意味淡々とした人生が淡々と流れていった
そこには決定的な価値観があり
おちんちんとしては大きなおちんちんである事が一つの柱を築いていた 小さなおちんちんはすぐに他のおちんちん達と仲良くなりました
小さなおちんちんは何をしても他のおちんちんよりも、恵まれた才能を持っていました 瞬く間に自分のおちんちんとしての立場を確立し、やがて大きなおちんちんとなった時に他のおちんちん達に優しくしてあげようと思いました それは転がっていてこのままでは死ぬしかなかったのに、助けてくれた叔父ちゃんおちんちんに誓ったことでした 叔父ちゃんおちんちんは昔は凄い人だったらしいです
なのに僕にはいつも優しかった
子供の頃に僕は決意しました
叔父ちゃんおちんちんよりも強くなって
叔父ちゃんおちんちんを僕が守れるようになろうと おちんちんが挟まれるだけで気になって眠れないなんて その決意の固さは他のおちんちん達とは比較にすらならず
僕はおちんちん学校で全ての科目で一位を取り続けました 他のおちんちん達の憧れの的となり
僕は当たり前の道を確実に辿れていることに
安心して頑張り続けました 何かがおかしい事に気づいた日の事は今でも覚えています 頑張る事を止めた日は一日としてない
誰よりも頑張って誰よりも一番上で居続けたおちんちんは
いつの間にか大きさで追い抜かれていました そんなはずはない!
何とかしないと!
どんなに試行錯誤して
何をどう頑張っても
ちっちゃいおちんちんが
大きくなることはありませんでした 大きくなれなくてもやれる事はある!
ちっちゃいおちんちんは後輩達のために
全力でアドバイスをするようになりました 全力といっても
緩急を忘れてはいけない
一方的に知識を押しつけるような
やり方を今のおちんちんは
受け入れない それも本で学んだ事だ
本は置いておこう
小さなおちんちん達に
僕が出来ることはあるのか? 僕は大きなおちんちんに
ならなくてはいけなくて
それは最低条件で
だから誰よりも
大きなおちんちんに 悪夢から覚めた
現実は
大きなおちんちんになれない僕
他にも現実は色あるんだろうけど
今僕にとって受け入れるべき
現実は一つだけ 受け入れるしかないなら受け入れよう
今僕が一番したいこと
それはちっいゃなおちんちん達に勇気を与えること 僕がちっちゃいせいで後輩達を死なせる?
その方がずっと嫌じゃないか 一定の大きさに到達したおちんちんは外の世界へと旅立つのが
村の掟だった 昔の僕は誰よりもここを一番に立ち去ってさ
どこかにいる誰かに何かを伝えたいとか
そん事を思っていた だけど現実は全然違ってた
今の僕に出来ることは何もない
そんなことは認めたくなかった 何から何まで自分の事しか考えられない
これから自分がしようとしていることも
自分のためなのか
そんなことを考えると
そうなのだろうと思う 明日旅立つおちんちん達がいるんだ
ならそのおちんちん達に僕が出来る最高のプレゼントを 誰も喜んでくれないかもしれない
だけど皆笑って受け取ってくれる
何故かそれだけは間違いないって
僕は… 子供の頃に1つ見つけるのに
何日もかかった四つ葉のクローバー
一日で四枚も見つかる訳がない それでも絶対に見つけないといけない
この一体にあるクローバー全てを
狩り尽くしても足りないかもしれない
そう思い出した最中 何かが体から抜けていくのを感じた
ごめん…
ごめん…
僕は… おっきくなれなくてごめんなさい
それは誰に対する謝罪であったのか 僕は誰かの何かのためにおっきくなろうとしてきた
そしておっきくなれなかった だからそれは今僕がすべき事と何か関係があるのか?
何もないだろう 見つかる訳がない四つ葉のクローバー皆の分だけ見つけて
絶対に届ける 頑張らないと
一人では無理だ
でも一緒に探してくれる仲間が
僕にはいたはずだ だから待つんだ
ちっちゃいおちんちんの僕にも
仲間がいたんだって
きっと皆が助けてくれるんだって 薄れゆく意識の中
僕はただ知るだけだった
仲間なんていなかったということを ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています