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(’-’*川ヨウイガハカドラナイトキハナニカガアル❓ショウセツカイテミタオ🐰マタ🍹♪
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0001jc!ダオ
垢版 |
2022/02/19(土) 21:25:04.308ID:F9RrdxtK0
「腐海が生まれてより千年。幾たびも人は腐海を焼こうと試みてきた。が、そのたびに王蟲の群れが怒りに狂い地を埋め尽くす大波となって押し寄せてきた」
人々の脳裏にはあらためて、あの大きな王蟲たちの燃えるようなその赤い目の空を焼くような恐ろしい地響きがあらあらしく見知った大きな都市とそこの人々の生活をあっけなく破壊していく姿がすぐにもよぎりました。
「国を滅ぼし、街をのみ込み、みずからの命が飢餓で果てるまで王蟲は走り続けた。やがて王蟲のむくろを苗床にして胞子が大地に根を張り、広大な土地が腐海に没したのじゃ…」
ここまで話すと老婆は一息つき、なにか大きな事業をやってのけたような安堵の表情をゆっくりと静かにまたフードの奥に伏せました。なにかを待ち受けるように、あるいはなにか待ち遠しいようなあまり見せない表情をして。そして再び、澄ましたように先と同じ手つかずの言葉をまったく同じように繰り返すのです。
「腐海に手を出してはならぬ…」

「だまれ! そのような世迷言、ゆるさんぞ!」
思わず男はあたかも頭の足らないひとりの正直者のようにあざやかに叫びました。
「おや、どうするんじゃ? わしを殺すのか?! 」
思った通り、その言葉尻は見事なまでに少しももらさないようにとらわれました。
「くっ…、き、貴様…!」
「殺すがいい! メシイの年寄さ、簡単なものじゃよ________」
老婆はここで一つの大きな爆弾を谷のみんな、すべての心に火を焚きつけてからとうとう挙句にそれを中に放り投げるように囁きます。
「ジルを殺したようにな…」
果たして、谷の城門の前はただちに人々のさまざまな怒号でうまく湧き返り始めたのでした。

残念ながら今日はここまでです。
何らかんらで谷はそのあと何らかんら救われます。予言者のおばあさんもいます。脇を固める子供もいます。
「姫様、青い異国の服を着ているの」
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。おお、古き言い伝えはまことであった…!」
青い服の少女は微笑みながらなおも金の光の上を歩きます。生まれたばかりの天使のように。

おわり
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