献血したら自己肯定感上がった話
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
あまり面白くないかもしれないが......
当時、俺(高二)は成績が下がっていて、志望校を諦める選択を迫られていた。人を助ける仕事がしたいなんて思っていて勉強はそれなりにしてきたが、中々上手くいかない。
「次のテストの成績によっては志望校を変える必要がある」と親にも先生にも言われていた。
書き溜めは無いからゆっくり書くスマソ 献血の血液で薬作って大儲けしてるんだけど、知ってた? そして迎えたテスト当日。
いつもより気合を入れて勉強していたが、ダメだった。
終わった途端、絶望に近い感情に打ちのめされた。
プライドが謎に高かった俺には、弱味を打ち明けて相談できる友達もいなかった。
1週間、慣れない勉強漬けの日々を送っていたからだろうか。
ちょっと俺の思考回路はおかしくなって
「俺はなんで生きてるんだ?」
「消えてしまいたい」
って思っていた。 >>3
なんか、血液を人体に輸血する期限(?)が切れたらそういう薬とかの調査研究に使われるってことか?
献血する前に説明された。 献血の前にそんな説明ねーだろゴミカス
さっさと死ね そして帰り道、バス停でバスを待っている時、保健の先生が授業中言っていたことをふと思い出した。
「日本は自殺したり自傷行為したりする若者が増えているけど、自分の体を傷つける位だったら、献血にでも行ってこい。リスカの跡は消えないが、注射器刺した跡はあまり残らないから。」
普段はムカつくおっさんだったが、妙にその言葉だけは覚えていた。そこで俺は近くで献血している所を探し、行くことにした。
あまり注射は得意ではないが、意を決して「献血ルーム」と書かれた自動ドアに手をかざした。 「おっ、いらっしゃい!」
予想外にフランクな男性が入口で待ち構えていた。
「あの、初めてなんですけど...」
「いいよいいよ!学生だよね?学生証か保険証ある?とりあえずあそこの席に座って...」
すごいマシンガントークに驚きつつ、席に着いた。
ニキ「じゃあ、ここに必要事項を書いて」
俺「はい」
ニキ「はい、じゃあ身分証見せて」
俺「はい」
ニキ「OK。じゃあ次、これが説明になるんだけど、かいつまって説明するね。」
ここでは献血後、体調が悪くなるかもしれないことや血液の使われ方、個人情報の取り扱いなどが説明された。あとは、ワクチンや常服薬、渡航歴とかも聞かれた。
献血後体調が悪くなることは当たり前だと分かっていながらも、説明を聞いてちょっとビビったが、ここで引く訳にはいかないと、覚悟を決めた。 一通りの説明と必要事項の確認が終わって、待合室で待っているように言われた。
「水分をよく取って待っててね〜」
と言われたので、てっきりウォーターサーバーか給湯器があるのかと思っていたが、驚くべきことに自動販売機があった。
しかもお金も入れず、ボタンを押すと紙コップに入って出てくるやつ...
実質飲み放題じゃん、やったーと思っていたが、流石に初めて来た場所でガブガブ飲み物を飲む訳にもいかないので、ココアを一杯。
そして問診室に呼ばれたのでココアを飲み干して出陣した。 >>6
俺はあったが...担当者によっても違うのかな 問診室に入ると、優しそうなおばちゃん先生がいた。
聞かれるがまま氏名と生年月日を答える。
先生「献血は初めてなんだね〜」
俺「はい」
先生「偉いね〜。今血が足りなくてね〜、本当にありがとね〜」
俺「い、いえ...」
先生「飲み物飲んだ?」
俺「はい」
先生「何杯?」
俺「一杯...」
先生「もっと飲まなきゃダメよ〜!次呼ばれるまでにもう一杯は飲んでね〜」
俺(なんだ、遠慮せずもっと飲んでよかったのか...)
俺「はい」
俺は自販機に行き、ロイヤルミルクティーを飲んだ。 次はいざ献血か!と思ったら、採血だった。
どうやら献血の前に血液型とヘモグロビンの量(?)を調べるらしい。
俺の担当は若くて可愛い看護師だったのでちょっとテンションが上がった。
血圧を測り、袖をまくって腕を触られる。少しドキドキした。
看護師「〇〇さん(別の看護師)、ちょっといいですか?」
振り返って別の看護師コソコソ何かを話している。
2、3回会話が往復したあと、俺はまたドキッとすることになる。
看護師「...わかりました。頑張ってやってみます!!」
俺(え?)
そして看護師は俺の前に座り注射器を手に取った。 看護師の目がガチだった。俺も少し不安になる。
注射針が腕に刺さる。
看護師「......」
俺「......」
看護師「.....ごめん、刺し直すね」
俺「はい」
内心ふざけんなと思った。 そして何とか血を採り終え、血液型の検査薬のようなものにつけた血を見せられた。
そして顕微鏡のようなもので成分を見た看護師が一言。
看護師「わあ〜、血、濃いですね!ヘモグロビンいっぱいいる!」
俺「あ、ありがとうございます」
なんか萌えた。 >>14
セリフは所々覚えていないところはちょっと盛ってるところもある。ただ、看護師の「頑張ってやってみます!」と「ヘモグロビン、いっぱいいる!」だけは印象に残ってる... 看護師によると、血圧、血液の濃さ(?)共に問題が無いので献血を受けて良いらしい。
看護師「はい、今日は来てくれて、どうもありがとうございます。頑張ってきてね!」
俺「はい」
採血なんて久しぶりだし、長時間針を刺されることが初めてだった俺は少し緊張した。
とりあえず、呼ばれるまでの間に自販機で追加のロイヤルミルクティーを頼んだ。 いよいよ呼ばれたので血を採りにいく。
部屋に入ると15台くらいのベッドがあり、ほとんどいっぱいだった。皆誰かのために血を抜いてるのかと考えると、なんか感慨深いものがあった。
年配の看護師に手招きされて、氏名とか諸々を確認された。
そしていよいよベッドに横になる。
目の前にはテレビがあり、NHKが付いていた。
年配の看護師(以下年配)「よろしくお願いします。今日は初めてなのに一人で来たの?偉いわね〜」
俺「は、はい」
年配「最近は若い人が献血にあまり来なくて...本当にありがとうね」
あとは学校はどうだの、最近若者の間で何が流行ってるだの、他愛のない話をしながらも、年配の看護師は手際よく準備を進めていった。
そしていよいよその時が来た。
年配「チクッとするけど、しばらく経てば痛みは和らぐから、指先がピリピリしたり気分が悪くなったら言ってね」
横目でチラッと見た針は意外と太かった。俺は針の太さにビビり、少し後悔した。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています