バイト先の飲食店で心肺停止の客救う　徳島大医学部の女子学生2人に感謝状
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心肺停止状態になった女性に心臓マッサージなどの応急手当てをし、人命救助に貢献したとして、徳島市西消防署は11日、徳島大医学部2年の堤菜々子さん（20）と桝本恭加さん（20）に感謝状を贈った。

署などによると、昨年12月30日、徳島市内の飲食店で2人がアルバイト中、店内で高齢の女性客が心肺停止状態になった。一緒にいた家族が119番したがパニックになっていたため、堤さんが携帯電話を引き継いで状況を伝えた。

堤さんは電話口の通信指令課員から「広い場所に寝かせて」「呼吸の確認を」などの指示を受けた。それらを速やかに桝本さんに伝えて心臓マッサージ。救急隊到着までの間、心肺蘇生を続けていると手を動かすなどの反応が見られた。女性は病院に搬送され、その日のうちに退院。後遺症もなかった。

2人は医学部で看護学を専攻している。堤さんは「心肺蘇生は授業で学んだが実際にしたことはなく、とっさに状況を判断するのは難しかった」。桝本さんは「家族で楽しそうに過ごす姿を見ていたので、絶対に助かってほしいという思いで心臓マッサージした」と振り返った。

西消防署の石田敏幸署長は「救急隊到着までの間、その場にいる人の対応で救命率が変わってくる。迅速に行動してくれたことが大きかった」と話した。

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