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(’-’*川チイサイコトッテオモウヨリダイジ🐰✨ショウセツカイテミタオ🍹マタ♪
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垢版 |
2022/02/13(日) 21:22:29.442ID:glr88zrA0
「大丈夫、心配しないで…」
連れられるままに廊下をつきあたると扉があって、その奥は女性と子供用の乱れて薄暗い大部屋になっていました。明かりはさっきの小部屋と同様、小さないくつかの小窓だけがやがて音もない雷光の明滅をしきりに灯して夢のようにそれぞれの蒼白な顔々を照らしました。お香かタバコの煙の中、相槌を打つように揺れるいくつかの紐につられた洗濯物。小さな卓上に汚れた食器、それを取り囲む数珠つなぎのようないくつもの悲しみ、苦しみ。ナウシ●は知らず知らず、脇の下からスッと汗が流れるのを感じました。開いた扉を女性は素早く閉じました。恐ろしいような沈黙だけがそこにはありました。傷口が痛むような、あるいは家族を失った女性の胸の底からひねり出されるような噛み殺しえない悲痛なすすり泣きが、その中に漂うように静かに息づいていました。なんとなく不安になる少女。その表情にすぐに響き合うように細かい女性の溜息があたりに溢れました。
「気をつけてね…」
ひとりの女性の瞳には悲痛な光が。まるで欠けてしまったガラス細工のよう。
「ひどい仕打ちを許しておくれ…」
不思議なことに、彼女たちの目に本当の悲しみと痛みが宿っていることをまじまじ確認するそのたび、どういうわけか少女の心は少しずつ少しずつ、段々と深くどこか和らいでいきました。ナウシ●には返す言葉がすぐには浮かびませんでした。そのまま彼女たちの悲しい、湯気の立つような熱い、ガラスのようなたくさんの瞳を見つめ返しているだけでした。するとその時、彼女たちの背後からなぜか突然大きな音を立て、床の扉らしきが勢いよく開いたのです。

残念ながら今日はここまでです。
何らかんらで谷はそのあと何らかんら救われます。予言者のおばあさんもいます。脇を固める子供もいます。
「姫様、青い異国の服を着ているの」
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。おお、古き言い伝えはまことであった…!」
青い服の少女は微笑みながらなおも金の光の上を歩きます。生まれたばかりの天使のように。


おわり
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垢版 |
2022/02/13(日) 21:25:17.715ID:aEUs5wjJ0
ウンチーコングって知ってる?
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