TikTokやYouTubeのショート動画などの短い動画コンテンツを大量に消費するのが最近のブームだ。一方で若者たちが長い文章を読むことができなくなっているのではないかという問題も指摘されている。すぐに結論が欲しいと集中力のない人が増え、より完結により分かりやすく伝えなければ文章を読んでもらうことすら叶わない。文章は読めないが、動画の視覚的情報と合わせて音声であれば理解はできるという状態。こうした背景から、教育的な観点でスローリーディングのように落ち着いて文章を読む機会をもっと増やすべきではないかという案も出てきている。言葉の理解、すなわち読解力は国語だけではなく、数学や他の教科はもとより人間のコミュニケーションの根幹をなすものである。我々は今一度この重要性を理解し、これからの世代が文章を読めるようにするにはどうすればいいのかを考え直していかなければならない。