恵方巻売れ残りの損失額は10億円 2022年、85店舗調査で探る経済・環境・社会への影響
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20220207-00280797

今回の調査店舗は85店舗だった。日本のコンビニ店舗数は55,950店(10)、スーパーマーケット店舗数は22,762店(11)、合計78,712店。仮に全国で調査対象店舗と同様の売れ残りが発生したと仮定すると、その本数は139万6,443本になる。
売れ残っていたもののうち、価格を記録できた431本の価格帯は298円から1,500円。合計金額は317,655円で、平均価格は737円。これを139万6,443本に掛け算すると、10億2,917万円になる。
2019年の筆者ら調査では、全国で恵方巻売れ残りによる損失額は16億円と試算した(4)。同じく2019年、経済効果に詳しい関西大学の宮本勝浩名誉教授は10億円と試算している(12)。だが、これは廃棄率4%と見積もっており、大手スーパーが答えた「廃棄率20〜30%」の5分の1以下なので、実際は10億円を超えていたと推察される。