俺「それは藤井くんの"傲り(おごり)"のせいだよ。」

藤井聡太「オゴリ…?」

俺「最近の君、正直ちょっぴり天狗になっちゃってるよね?少し将棋が上手くて何千万と稼いだから。」

俺「その慢心がそのまま盤面に現れてしまったんだよ。」

藤井聡太「(うっ…)」

俺「君がエアコンの効いた部屋で駒を動かしている間に、外ではこの寒空で臭いがある生ゴミの入った袋を何百個と回収してる人がいる。君の10分の1に満たないお給料でね。」

俺「…でもね、それが本来あるべき仕事の姿だよ、ここまでは分かるかな?」

藤井聡太「はい…」

俺「君がいい気になってやってるのはあくまで"遊戯"のひとつなんだよ。」

俺「君が将棋やめても誰も困らないけど、ゴミ回収をやらなくなったら町はたちまちゴミだらけ。世の中で本当に大切なのはどっちだと思う?」

藤井聡太「…」

俺「わかる?高校生の分際で、カメラも回ってて、みんなが観てる前でまるで見せびらかす様にランチに3,000円近く使うのはおかしいとは思わなかった?」

藤井聡太「あっ…!!」

俺「今はまだ若いから周りの大人も可愛がってくれてるけど、大人になってからもその調子じゃ将来苦労しちゃうかな。」

藤井聡太「すみません…(小声)」

俺「…まあ、これに懲りたら将棋なんかやめて研究者の助手とか看護師みたいなもっと世の中の役に立つ仕事を目指すんだね。せっかくいい頭持ってるんだから大検受けて大学にもちゃんと行った方がいい。」

藤井聡太「はい…」うなだれてしまう

俺「落ち込んじゃダメだぞ!『上』で俺達が待ってるからね!」

藤井聡太「…ボク、がんばります!」涙