イギリスのリズ・トラス外相は30日、BBCの朝のテレビ番組に出演し、緊迫するウクライナ情勢について説明した。ロシアがウクライナに侵攻する「現実的な脅威」があると述べた一方で、イギリス軍が戦闘のために派兵される「可能性は非常に低い」と述べた。
トラス外相は、派兵に代わって、ウクライナに兵器を供給すると共に、ロシアに対する制裁を「強化」し、ロシア政府に近しいオリガルヒ(富豪)らが「どこにも隠れられないようにする」と述べた。
また、ウクライナ周辺の北大西洋条約機構(NATO)加盟国への追加支援も考えていると話した。
ロシアは現在、10万人規模の部隊と大砲、ミサイルをウクライナ国境付近に集めている。だが、ウクライナを侵攻する計画はないとしている。
しかしトラス氏は、ウラジミール・プーチン大統領が侵攻を考えている可能性は「非常に高い」と指摘。どんな侵攻でも「欧州にとってひどいものになる」と語った。
「我々はあらゆる抑止と外交の手段を使って、プーチン氏に思いとどまるよう要求している」

https://www.bbc.com/japanese/60194024