俺氏の恋愛話聞いてくれ
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俺はとある地方に住む中学生だった。
勉強は少しできて、サッカー部に所属していた。
サッカー部では一年生から試合に出ていた。
とはいえサッカー部はそこまで強くは無く、成績は県大会ベスト16だ。(中体連なのであんまり凄くない)
そんなどこにでもいるような中学生のたった一度きりの青春の話を聞いてほしい。 小学生時代は割と裕福な生活だった。親が共働きでプレステ3を家でやった。そんな両親はお金の使い方には厳しかった。
でもこれが案外良い経験だったかもしれない。 中学校の入学式、
入学式は特に変わった事はなかった。
当時は携帯電話でメールができたんだよな。
俺が住んでたところは田舎だったからほぼ誰も持ってなかったけどな。 最初はクラスに馴染めなくて困ったこともよくあった。
でも、日を重ねるごとにだんだんとまわりとも話せるようになってきた そこで出会ったのは山下。
山下はサッカーのクラブチームに入っていてとにかくサッカーが上手い。それに海外サッカーも詳しい。 当時はランパードだったりエジルが活躍していた時代。山下はルーニーが好きだったらしい。
山下「1は誰が好きなん?」
俺「俺はイングランド代表が好きだから、、うーんルーニーかな!」
山下「なるほどな。ワールドカップもあるし楽しみやな」
俺「そやな!日本は遠藤に期待やな。ガンバサポやし」
山下「あ、俺もガンバサポやわ」 とにかく気が合うんだ。山下とはサッカー観戦もした。
でもガンバ大阪の試合はガンバの本拠地が大阪にあるため、地方、しかもなかなかの田舎に住んでいる俺たちはなかなか観に行けなかったんだ。 もちろん中学生だから恋愛もしたくなる。
まわりはみんな彼女を作っていたんだ。
でも、俺に彼女は出来なかった。 そんな時に出会ったのが理央だ。同じクラスで、初めの席は隣だった。
理央「はじめまして!1-5の伊藤です」
俺「よ、よろしく」
こんな感じで、理央は結構積極的なタイプなんだ。 理央の紹介をしよう。
スポーツが得意(走ること以外)
当時はバレーボールをしていたらしく、全国大会にも出場したらしい。
勉強はできなかった気がする。
少なくとも俺よりはできなかったな藁 理央はとにかく明るいし、クラスのみんなと喋っている。今風な言い方をすれば「陽キャ」なのかな。 理央とは帰る道が同じで、ごくごくたまーに2人で帰ることがある。
理央「1君はスポーツ何やってるの?」
俺「サッカーやってるよ」
理央「へ〜ポジションはどこなの?」
俺「ボランチ」
理央「なにそれw日本代表で言うと誰?」
俺「遠藤とか、長谷部かな」
理央「誰?それ。もっと私が知ってる名前言ってよ〜」
俺「小野は?」
理央「あ〜小野か〜。」
なんで遠藤を知らずに小野は知ってるのだろうか。
そんなことはさておき、理央のことを魅力的に感じてきた俺がいたんだ。 >>23
ありがと
2010年6月
ついに楽しみにしていたワールドカップが開催された。
俺の好きな遠藤はゴールを決めて、日本のヒーローになった。
そして日本代表は健闘を見せてワールドカップのベスト16を手にしたんだ。 >>25
ありがと
理央とはワールドカップの話もした。
話というか理央が一方的に質問して、俺が答えるという形なんだ。
どうやら理央はサッカーに興味があるらしい。 理央「遠藤うまかったね〜さすがだよ〜」
俺「すごいよな〜ガンバでももっと見たい」
理央「ガンバ?それどこのチーム?」
理央はこんな感じでとにかくなんでも聞いてくる。 8月。ついに席替えの季節だ。
正直理央と席が離れることは寂しかった。
理央はそんな事など関係なく新しい席で、新しい隣の人と話していた。
それが山下だ。 まあ相手はどうせ俺のことなんてなんとも思ってないんだから仕方ないよな。そんな風に当時の俺は思った。 そんな事を考えていた俺にとんでもないことが起きたんだ それは怪我だ。サッカーの練習中に複雑な形で転倒してしまった。
即搬送された。
診断の結果は腰の骨折だった。
全治は約1年。俺は終わったと思った。
理央、山下を含め色々な人が心配してくれた。
でも結果的にこれが俺と理央の関係を近づけてくれることになるんだ。 車椅子生活になった俺は1人で帰るのは心配ということで毎日補助がついたんだ。
ちなみに山下は同じ方向ではなかった みてる人います〜?
俺はほとんどの日を理央と帰ることになった。
理央「1君大丈夫?」
俺「大丈夫だけど、君はやめてくれw」
理央「わかったわwおい1!」
理央「こんな感じ?」
俺「それもやだ」
理央はとにかく楽しそうだった。
俺の勝手な想像かもしれないが 殆どの時間を車椅子で過ごす俺に夏休みが来た。もちろんどこにも行けない。
小学生の頃から憧れてきた順風満帆な中学校生活とは程遠いものだった。
しかしそんな俺に理央との距離を詰められる最大のチャンスが訪れる それはクラスで集まって遊ぼう会だ。
誰が言い始めたのかは知らないが、一応俺と理央と山下は誘われた。 ただ、俺はもちろん遊びには参加できずに車椅子の上から見守っているだけだった。
そんな俺に声をかけてくれたのはやっぱり理央だった。
理央「1〜大丈夫?私に出来ることあるかな?」
俺「ありがとうな。気持ちだけいただくよ」 そんなこんなでもう夜だ。今日は小さな花火大会が近所であるらしい。でも時間的にもう帰らないといけないかった。
それでも理央はこう言う。
理央「1、ちょっと残ろうか。」
俺「でも、帰らなきゃ」
理央「なんで?怒られるから?」
俺「うん」
理央「ちょっとくらい大丈夫だよ。ほらっこっちきて」
俺「う、うん」
俺と理央は最高の花火を見たんだ。
あの光景は一生忘れない、どんな花火よりも忘れられない花火だった。 夏休みになると部活も盛んになってくる。俺はせめて見学くらいは行こうと思い、グラウンドを眺めた。
しんどそうなサッカー部員、真剣な表情の同級生、先輩達を見て俺はサッカーがしたくてウズウズした。 体育館を見ると理央がいた。
やっぱり全国大会出場ということでレベルはすごく高い。それについていってる理央もすごい。
俺は理央を完全に好きになった。 花火大会があってから距離が縮まった2人は夏休みはほぼ毎日会った。どんなにクソ暑くても俺はバレーボールの自主練に付き合わされた。
おかげで俺は腰を怪我している期間にトスが上手くなっていた。 理央「1のおかげで上手くなったわ。あざっす!」
俺「俺も理央のおかげでトス上手くなったわ。」 高校の頃腰やって部活辞めたやついたわ
辛そうだった 俺は学年が変わる時に告白しようと思った。
2011年3月、そろそろ学年が変わる頃、告白しようと決めた頃、東日本大震災が起きた。
一応関西圏に住んでいた俺と理央は被害がなかったが、理央の母親の実家が関東にあって、大変らしい。
理央は引っ越すことになったんだ。
俺は理央が引っ越す前に告白した。
俺「好きです」と
理央は泣きながら私もと言った。
ただ、現実は虚しく一週間後に理央は引っ越した。携帯も持ってなかった俺と理央はその頃連絡をすることは叶わなかった。 終わりです!
最後まで付き合ってくれてありがとうございました! まさかの終わり方
その後連絡取ることはなかったのか? >>55
一応当時は聞いたが特に連絡はなかった気がする。 心残りとかないの?
今の時代容易に連絡先知れそうだけど >>58
大好き
>>59
今度友達のネットワークで探してみるw
同窓会もまたしたいな 大好きなら連絡とってみようぜ
覚えてくれてるといいな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています