ワイ、免許合宿初日から延泊キメた思い出
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要するに遅刻したんだが、その理由がアホにアホを重ねたので書いていく 免許合宿は山形で、俺は東京都民だった。
まず前提としてアホなのは、俺は合宿の前日まで北の大地で海鮮丼に舌鼓を鳴らしていた。
友達に北海道旅行を誘われた時、俺は次の日免許合宿の入校日だったから行けないと答えた。
それに対して友達は無言で寿司の画像を送ってきた。
俺は気づいたら北の大地にいた。 まあ一日で北海道〜東京〜山形はさすがにキツいということは鳥頭の俺でも分かってた。
そこで俺はひらめいた。
俺は北海道に行く前に免許合宿の準備もしておくことにしたのだ。
免許合宿には衣類とコンタクトレンズ、あと課題をするためにパソコンといくばくかの教科書が必要だった。
流石に一人暮らしでキャリーバッグを2つは持っていないので、中身だけ用意しておいたのだ。
この時は自分のことをマジモンの天才だと思ったよ、嗚呼あほらし。 んで寿司食うために何百キロ移動して(ちゃんと美味かった)当日の深夜0時くらいに帰宅。
その時の頭の中は「早く寝る」の一点だった。
翌日は6時に家を出なければならない、少なくとも5時には起きなければならない。
免許合宿には大学の友人5人で行くことになっていたのだが、うち2人は夜行バスで前乗りしてた。
ガチの天才は多分こういう人を言うんだと。
残り3人で特に一緒に行こうという話はしてなかったので、完全に単独行動だった。
ハブられてはないといまだに信じとるよ。 次の日、起きると5:40
二度寝したいのをぐっとこらえ、キャリーバッグに衣類とPCと教科書を詰め込み、猛ダッシュで家を出た。
電車に乗り込み、東京駅を目指す。
ちなみに詳細には言えないが日野市で一人暮らししてると思っていただければ。
あの辺りはモノレールが走ってて、立川まで出ることができる。
俺は立川まで出てそこから東京駅を目指すこととした。
余談だがあそこら辺の大学生はとりあえず暇だったら立川行きゃ何とかなると思ってる。
流石西の新宿である。 立川で乗り換えをしようと思った時、あることに気づいた。
「「「金がない」」」
前日までの北海道旅行で散財に散財を重ね、財布に電車賃さえ入っていなかったのである。
しかし私は天才大学生、こんなこともあろうとゆうちょの通帳をもってk...
「ATM、やってない...???」 ゆうちょのATMはファミマにあるやつと駅やら郵便局にあるやつがあって、通帳で金を下ろせるのは後者だった。
しかし、時間帯的に朝早すぎたせいでどこのATMもやっていなかったのである。
俺はとりあえずATMが開くまで待つことにした。
この時点で「あ〜遅刻かな〜」とは思っていた。この程度で済めばよかったのだが。 時間をつぶし、お金を引き出して、立川から東京駅へ改めて向かおうとした。
券売機で何気なく運賃表を眺めていた。が、その時俺はあることに気づいた。
「画面がぼやけて見えない...」
別に東京の運賃の安さに号泣したわけではない。確かに多摩のモノレールは高いのだが。
ここでようやくその理由を察する。
「あ、コンタクト忘れてきたなこれ...」 正直衣類を忘れてきただけなら同じ服を我慢して着続ければいいし現地でユニクロに行くこともできる。
勉強道具を忘れるのは少し痛手だが免許合宿を順当に卒業できれば3日くらい春休みを残して帰宅できるのでそこで課題を詰め込むこともできる。
しかしコンタクトはどうにも無駄だった。
自慢ではないが俺は目が悪い。大学生になってコンタクトを着用し始めたのだが高3の頃道の真ん中に設置されている石のモニュメントが直前まで見えずチャリで衝突したことがある。
こんな奴が裸眼で車を運転したら、きっと数年後に俺は有名人になっているだろう。もちろん悪い意味で。
そして同行者もまさか車を運転しに来るのにコンタクトを14日分借りるアホが来てるとは思わんだろう。
人に借りる線も、消えた。
ここで俺は究極の二択を迫られる。 一つは家に取りに帰ること、もう一つは道中で作っていくことだ。
しかし俺の辞書に「引き返す」の4文字はなかった。
なんとなく、「遅刻かもしれない」状況だったのを「遅刻確定」の状況に変えたくなかったのだ。
引き返せば絶対に遅刻する。道中で作っていけばワンちゃん間に合う。
冷静になってみれば何を言っとるんだ?状態だが、当時は本気でそう思ってた。
めちゃ回顧風にしてるがまだ1年もたっていない出来事だということは付言して回転町が
スマホで調べる。東京駅に着く時間帯にちょうどタイミングよく開く眼科があった。
よし、まだ間に合う。行こう。
.........その眼科には開店待ちが8人ほどいた。 無事東京駅でコンタクトレンズを作れた。
度数をいつもより下げてもらった、目に優しいらしい。
しかし目に優しくても時間には厳しくなくてはならない。
この時点で遅刻が確定したので教習所に電話した。
毎年遅刻者は一定数いるのか、お姉さんはなれた口調で対応してくれた。
「赦された...」そう思い新幹線の時刻までBECK’Sでサンドイッチを買い、プチ旅行を堪能していた。
このころまではまだネタ話にできるな〜くらいにしか思っていなかった。 悠長にTwiiter用に新幹線の写真を撮って、乗車。
Yahooの乗り換えアプリによると、これに乗っときゃ現地に直で着くらしい。
席に着くと、もう乗り換えなくていい安心感と昨日の3時間睡眠のせいで、睡魔が襲ってきた。
「ま、乗っときゃ着くんだし、寝とくかな」
俺は机に突っ伏して睡眠に入った。
車内ではアナウンスで前の車両がなんたら後ろの車両がなんたら言ってたが、「チッYahooがこれ乗れば着くっつってるんだから黙っとけようっせぇなぁ」くらいに思ってた。
今考えると絶大なるYahooへの信頼感、なぜだろう。 起きた。電光掲示板には「白石蔵王」の四文字
「白石...?そんな駅名Yahooで見てないぞ...」
ぼやけた目でGoogleマップを開く。ん、なんで俺太平洋側行ってるの!?
急いで降りた。意味が分からなかった。 なんで頭おかしいやつってなんJスレを何度もしつこく立てるの? とりあえず駅のホームでTwitterに現状報告をした。すぐに有識者が集まった。
新幹線つばさ号とやまびこ号は福島までくっついていくこと、福島駅で連結が解除されて分岐すること。
有識者からの情報を見ながらホームでおろおろしていたら優しい駅の人が福島に戻るホームを教えてくれた。
福島行きは50分後だった。 とりあえず福島に戻って駅でチョコアイスを買って、こんなことしてる場合じゃないと教習所に連絡した。
「到着は大体15:30頃で...」
「はぁ...そうすると今日の学科が...少し確認してきます」
嫌な予感しかしなかった。
「じゃあ1日延泊ってことで...」
顔も名前も知らない受付のお姉さんにそう告げられた。 絶望した。友達とは誰が真っ先に延泊するかみたいな話をしていた。
俺の親は運転が上手なので、俺も遺伝で運転はいけるよ、など豪語していた。
延泊などするわけがないと思っていた。
福島で買ったアイスは完全に食べるのを忘れられていた。
持っていたハンドバッグから溶けたアイスが発見されてさらに絶望したのは山形県に入ってからだった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています