とある世界のとある宇宙
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とある世界のとある宇宙
とある宇宙のとある船
とても頭の良い者たちがいました
彼らは「想像を現実にする機械」を作っていました
そしてその「機械」を使い世界そのものを手に入れようとしていました
しかし、心優しく勇敢な者がそれを阻止しました 心優しく勇敢な者は頭の良い者たちの一員でした
そしてその中の誰よりも飛び抜けて頭が良く
そしてその中の誰よりも、自分たちの行いに罪悪感を感じていたのです 「想像を現実にする機械」
それを作る過程で、とてつもなく多くの代償が必要でした
頭の良い者たちは
ある時は罪もない命を実験に使い
ある時は文明を滅ぼし作りかけの機械の効果を確かめ
ある時は星すらも滅ぼし必要な資材を集めました
そうして代償を支払い続けたのです そして時が来ました
「想像を現実にする機械」が完成を迎えたのです
頭の良い者たちは早速「機械」を使おうとしました
しかし、「想像を現実にする」には、やはりそれ相応の大きな代償が必要なのです
想像上の命を現実へ呼び出したいのなら、代償には命が
想像上の星を現実へ出現させたいのなら、代償には星が その時頭の良い者たちは思い出しました
「青い星」の存在を
赤く燃え盛る星のそばに見つけた青い星
数多の命が住まう青い星
この星と、この星に住まう命たちを代償にしようと
「想像を現実にしよう」と
そして「世界を手に入れよう」と
船は「青い星」の方向へ舵を切りました ついに船は「青い星」の側までやってきました
まずは「青い星」と「星に住まう数多の命」を代償とすべく「機械」を起動しました
その刹那、強烈な轟音と衝撃と眩い光が船の中を駆け巡りました
「機械」が大爆発を起こしたのです
そして船も木っ端微塵に砕け散りました 心優しく勇敢な者は「機械」に仕掛けを施していたのです
「完成した機械が起動したら機械と船が大爆発する仕掛け」を
「自分も含め、機械を作った者達がみな息絶える仕掛け」を
心優しく勇敢な者はもう見過ごす事ができなかったのです
誰かが自分たちの犠牲になるのを
それから「青い星」の基準で7日と言う時間が過ぎた頃
心優しく勇敢な者は目を覚ましました ここはどこだろう
柔らかくふんわりとした布?の上
船の通路を彷彿とさせる狭く低い天井
そして、自分の顔を覗き込む2人の...人間?
2人は目を見開いて、一瞬顔を見合わせるとまた2人揃って私の目を見た
「目が覚めたんだね!」
「よかった〜!私たちすっごい心配してたんだよ〜!」
この星特有の言語なのかな?なんて言ってるのか全然わかんないや
けど、敵意がないことや優しく話しかけてくれてるのは分かった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています