男「宦官になるためにアレ切ったよ」友「日本に宦官ないぞ」
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男「安定してる職業ってなんだと思う?」
友「そりゃやっぱり公務員じゃないか?」
男「だよな」
友「とはいえ、なるの難しいらしいけどな。公務員試験なんてのがあるし」
男「そうなんだよ。だけど俺はいい方法を思いついたんだ」
友「いい方法?」
男「アレを切った」
友「アレ?」
男「これ」
友「男のシンボル……!」 友「なんで切っちゃったの!?」
男「ほら、宦官ってあるじゃん。アレ切って国に仕えるやつ」
友「う、うん」
男「だから切ったの。これで俺も宦官だ!」
友「……」
男「どうした?」
友「とても言いにくいんだけど……」
男「なんだよ」
友「日本に宦官ないぞ」
男「え!?」 例えば宦官があったとしてもチョン切ればなれるもんじゃないだろ 男「嘘だぁ」
友「いやマジだって」
男「だって教科書に載ってたもん! 資料集にも……」
友「それ中国の話だろ……」
男「だったら中国に行けば……!」
友「いや、中国にもないよ、もう」
男「ええ……?」
友「たしか清の時代までだったと思うし、宦官って」
友「仮にあったとしても、日本人が宦官にして下さいっていってなれねえだろ、普通」 男「つまり、宦官って制度ないの?」
友「うん……」
男「じゃあ、俺はなんのためにアレを切ったの?」
友「俺に聞かれても……」
男「う……うわああああああっ!!!」
男「宦官になりたい一心で切ったのに! なんのために切ったんだぁぁぁぁぁ!」
男「俺は終わりだ……オシマイだぁぁぁ……!」
友「お、落ち着け!」 友「アレを切ったからって、立派な人はいくらでもいるぞ!」
男「……例えば?」
友「例えば……司馬遷は皇帝に意見したら、アレを切るはめになっちまったんだが」
友「その後、『史記』という素晴らしい歴史書を残している」
男「うん」
友「他にも蔡倫って宦官が紙を発明したことはあまりにも有名だし……」
友「明代の宦官の鄭和は、アフリカまで大航海して名を残した」
男「す、すごい……!」 友「だからアレを切ったからって悲観することはない! いくらでも立派な人になれるんだ!」
男「……そうだな」
男「よく考えたら、普通に公務員試験受けることだってできるしな」
友「そうそう!」
男「よーし、俺やるよ! 宦官にはなれなかったけど、普通に公務員になってみせる!」
友「頑張れよ!」 公務員試験――
男(ついに面接まで来たぞ……!)
面接官「それではあなたの強みを教えて下さい」
男「はい! 私は公務員になりたいがあまり、アレを切りました!」
面接官「は……?」
男「ほら、宦官なら取り去ってしまうというアレですよ!」
面接官「ええと……」
男「なんなら見せましょうか。ほら……」
面接官「退室して下さい!」 男「……不採用だったよ」
友「そうか……」
男「やっぱりアレを切っちゃったのがダメだったのかなぁ」
友「いや、話を聞く限り、それは関係ないと思う……」
男「あーあ、どうしよう。アレを断った上に、公務員の夢は断たれた……」
友「公務員だけが仕事じゃないし、普通に仕事探したらどうだ?」
男「そうだな、そうするか……」 男「よう、久しぶり」
友「おっす。仕事見つかったか?」
男「うん、何とか。工場に勤めてる」
友「よかったじゃん。どんな工場?」
男「釣り竿や球技に使うボールを作る工場」
友「……変わった工場だな」
男「竿とボールを取った男が、竿とボールを作ってるんだぜ。笑えるよな」
友(笑えねえ……) 友「だけどよかったじゃんか。ちゃんと仕事見つかって」
男「まあな」
友「それと、ずいぶん声高くなったんじゃないか?」
男「やっぱりそう? アレ切ると声が高くなるらしい」
友「へえ〜、ホルモンとかの関係かな」
男「ああ、それと……」 ソプラノの声を維持する為に去勢手術したりするらしいからな
まあ子供のうちにって話だが 男「ヒゲも生えなくなった。ほら」
友「マジ?」
男「うん、だから剃る必要なくなった」
友「そりゃいいな。俺なんて毎朝剃るのめんどくさくてよ」
男「アレは切っちゃったけど、決して悪いことばかりじゃないのかもな」
友「そうだよ。前向きに生きていけよ!」
男「仕事を頑張って、司馬遷や蔡倫に負けないような男になってみせるよ」
友「いい竿やボールを作れよ!」 この際本当にとってみること考えてるんだがそういうのスレ違いか? ウイーン… ガガガガ… ウイーン… ガガガガ…
男「ふぅ、やっと仕事終わった」
男「じゃあ上がります」
同僚A「お疲れー!」
同僚B「じゃあなー!」
男(この仕事もだいぶ慣れてきたな……) >>26
女になりたいのか
生殖機能をなくしたいのか
単にちんこを切り落としたいのか
理由が解らないとどうとも 男「ん?」ブーブー…
友『今夜ヒマ?』
男「ヒマだよっと」ポチポチ
友『じゃあ飲もうぜ!』
男「いいよっと」ポチポチ
男(あいつ、最近よく俺を誘ってくれるな。アレを切ったことを知ってるから同情してくれてるのかな?)
男(本当にいい奴だ……) 南漢はまさしく宦官国家の代表例だよな
あとイランのカージャール朝の初代王も去勢されたことで有名か >>28
あえて順番をつけるなら
性器要らない>>女性になりたい(男性という性別をやめたい)>>>生殖機能廃止したい 男「今日もお疲れ〜!」
友「お疲れ〜!」
カチンッ
男「今日も誘ってくれてありがとな」
友「いやいや、仕事はどうだ?」
男「とりあえず順調だよ」
友「そうか、順調か」 あと有名どころは東ローマ帝国のナルサスか宦官有能組だと 友「なんか最近さ……雰囲気変わったよな、お前」
男「そう?」
友「なんていうか色っぽくなった。体つきも、しゃべり方も」
男「マジ? アレ切ったおかげかなぁ、なーんて」
友「うん……お前見てるとドキドキするんだ」
男「ありがとう」
男(ドキドキ……? 妙な表現するなぁ) 友「そういや、宦官になる夢はどうした?」
男「宦官?」
友「ほら、元々は宦官になるためにアレを切ったわけじゃん?」
男「ああ、そんなこともあったな」
男「宦官はないって分かったし、今はさすがに目指してねえよ」
男「もちろん、司馬遷や蔡倫、鄭和とかに負けない男になるぞって気持ちはあるけど」
男「一つだけ言えることは……アレを切ったことをもう後悔しちゃいないってことだ」 友「たしかに今は宦官はもうないよな」
男「仕えるべき皇帝もいないしな。溥儀がラストエンペラーだし」
友「だけど、仕えるのはなにも皇帝じゃなくてもいいんじゃないか?」
男「へ? どういう意味?」
友「俺に……仕えないか」
男「お前に?」
友「俺に仕えて……俺と一緒に暮らして欲しい」
男「……!」 友「ずっと前から思ってたんだ」
友「俺……お前のことが好きなんだって」
友「だから頼む! 俺の宦官になってくれないか!?」
友「俺は……お前の皇帝になりたいんだ!」
男「……」
友「……」ドキドキ
男「……はい」
友「朕が必ず幸せにするよ」
男「いや、一人称まで変えんでも」
友「失礼」コホン その後――
友「課長、できました」
課長「うん、ご苦労」
友「じゃあ上がらせていただきます」
課長「ああ、お疲れさん」
社員「お、飲みに行かないか?」
友「悪いな、すぐ帰りたいんだ」
社員「ちぇっ、最近付き合い悪いな」
友(会社ではしがないサラリーマンである俺だけど……) 友(家に帰ったら……皇帝だ)
友「ただいま」
男「お帰り〜」
友「今日も仕事中、ずっとお前のことばかり考えてたよ」
男「俺もだよ」
友「風呂入ろうかな」
男「じゃあ、食事の用意してるね。マイ陛下」
友「陛下はよせよ〜」 男「はい、どうぞ」
友「お、ミートボールか。おいしそう!」
男「俺はボール取っちゃったけどね」
友「アハハ」
男「それじゃ、あーん」
友「あーん」パクッ
友「おいしい!」
男「ありがとう」 探せば探すほど皇帝と宦官の愛人関係ってない
哀帝の断袖の契りも宦官じゃない あと劉邦が宦官の膝枕で寝てたことや溥儀の初のお相手は宦官?っていう与太話くらいしか 科挙って合格率3000倍とかそんなんじゃなかったか? キンタマとっぱらう手術先にするとかどんだけ自信あるんだ... 男「俺……とっても幸せだよ」
友「俺もだよ」
男(公務員にはなれなかったけど……大好きな友達とゴールインすることはできたな)
おわり 科挙は普通の中国人エリートが受ける試験で宦官とは別路線だぞ
競馬で行ったら科挙はクラシック競争 宦官はグレード制以前のダート競争くらい違う >>49
銀河英雄伝説でカストラートと駆け落ちした皇帝の話あったけど
あれの作者中国史好きだしなんかモデルありそう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています