チノ「うるさいですね……」
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魔王城最深部
魔王「あと一歩で世界を……我が手中に収めることができたのに……こ、こんなところで……!!」
チノ「これが世界の出した答えです。喰らえええ!!」
魔王「くそっ!!ぐわああああっ!!」
チノ「はあっ……はあっ……」
チノ「ついに、やった……」
チノ「おじいちゃん……私、世界を守りました……お母さんが愛した世界を……」 カイト「やったな、チノ!ついに魔王を倒したな!」
チノ「はい!これで世界に平和が訪れます」
サム「正直、魔王が三回目の変身をしたときはこの世の終わりかと思ったぜ……」
チノ「皆さんのお力のおかげです。本当にありがとうございます」
カイト「チノ……」
サム「へっ!改まって言われると、照れるじゃねえか……」 カイト「さあ、みんなを連れて帰ろう!」
サム「そうだ。魔王の遺した秘宝"真実の鏡"に、チノの魔法を使えば、戦いで死んでいった仲間もみんな生き返る」
チノ「あっ、はい……そうですね」
チノ「………………」
カイト「チノ……?」 チノ「あの……ひとつ相談なんですが……」
カイト「何だ?」
チノ「私は、"真実の鏡"でココアさんを蘇らせたいと思っています」
カイト・サム「!!」
サム「お、おい……冗談だろ……?」
カイト「チノ、お前は自分が何を言っているのか分かっているのか……?」 チノ「………………」
サム「ココアって、あの魔王軍四天王のココアだよな……?」
チノ「はい」
カイト「なぜ、ココアを復活させたいんだ……?」
チノ「ココアさんは敵でしたが、家族のいない私に本当の姉のように接してくれました……だから……」
サム「ふっざけんなよ!!」 サム「あいつが何人殺したと思ってる!?」
サム「エリザもジョナサンもベアトリクスも……まだ幼かったフランクとエドワードも……みんなあいつに殺された!!」
チノ「で、でも……それは四天王のベルゼバブに支配されていたからで……」
サム「支配されたと言っても、操られてたわけじゃない!あいつは自分の意志で仲間たちを殺したんだ!!」
チノ「ですが……」 カイト「チノ、ココアを生き返らせてどうする?」
カイト「王国に連れて帰ることはできないぞ。ココアは危険すぎる。奴が再び力を放てば、何万人という人間が犠牲になるだろう。それどころか、奴の発する瘴気に触れるだけでも、魔力を持たない者は死んでしまう」
チノ「………………」
カイト「それに他の仲間はどうする?」
カイト「ココアほどの魔力を持つ者を復活させれば、いくらお前と言えど、他の者を復活させる魔力は残っていまい」
チノ「………………」 チノ「私は呪いに耐性がありますから、ココアさんの力は全く効きません。だから安全です。他の人なんて知ったことじゃありません」
チノ「それに、仲間ってなんですか?所詮はお金で雇っただけの他人じゃないですか。なぜ私がわざわざ魔力を使って彼らを復活させなければいけないんですか?」
サム「てめえっ……!」
カイト「サム、落ち着け」
カイト「チノ、それがお前の本心なんだな?」
チノ「ココアさんは私の家族です。他のものとは比べられません」 カイト「チノ、お前にココアを復活させるわけにはいかない」
カイト「お前のしていることは、明確な反逆行為だ。国王に仕える者として、我々はお前を殺さなければならない……」
チノ「できるんですか?成り上がり者の盗賊風情が、勇者である私を」
カイト「問答無用……参る……!」
サム「死ねええええっ!!」 数分後
チノ「他愛もない……」
チノ「弱いくせにうるさい奴は嫌いです……コバエみたいにまとわりついて……」
チノ「………………」
チノ「さて、ココアさんを復活させましょう」 チノ「これが"真実の鏡"ですか」
チノ「さっさとセッティングしてしまいましょう」 チノ「ふう……」
チノ「さて、はじめますか……」
チノ「
פייער גייסט, וואַסער גייסט, ערד
גייסט, ווינט גייסט. גיב מיר כוח.
」
チノ「
ביטע צוריקקערן די נשמה וואס איז געפאלן אין די אונטערוועלט צו דער וועלט.」
チノ「ופלה!!」 ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O と思うキモオタデブヒキニートであった…
_., .,、._,r hh.、 y...u,_ 、 、.,.,
.yl!).彳}゙.^゙冖^^^゙゙'⌒゙゙「{ .〕:!|ァ_ l.r.
.rl!.「.゙.′ .゙.^゙「.|^|'!.,.ri,、
_,.u:l 「″ _,..vv-─--v、、.,__゙ ´「 リ゙ .r
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\ ∨゙ . _ .- . ' .`゙厂¨厂゙厂'. .゙ 、' .゙. ヽ‐,r|
.ノy .´ 、 .: ' ..: .、 ' ` ' _ . .冫 -.',y;|^ ココア「う、うーん……」
チノ「ココアさん!」
ココア「チノ……ちゃん……?」
チノ「ココアさん、逢いたかったです!」 ココア「チノちゃん……どうして……?」
ココア「私……チノちゃんの仲間をたくさん……」
チノ「それなら気にしないで下さい」
ココア「それに、今も魔王の領地に残ってる人たちが、私の呪いで……」
チノ「それも気にしないで下さい」 チノ「自分のことを悪く思わないで下さい。私にとってココアさんは、いてくれるだけで特別なんです」
チノ「ここでずっと一緒に暮らしましょう。魔王城からは無限にマナが湧き続けますから、飲まず食わずでも死ぬことはありません」
ココア「チノちゃん……だめだよ……」
ココア「私がここにいたら、いつか世界中のマナが魔王城に吸い寄せられちゃう……そうしたら、世界が全部滅びちゃう……」
ココア「王国に帰れば、チノちゃんにも家族がいるでしょ?私、チノちゃんの家族を傷つけたくないよ……」
チノ「私の家族はココアさんだけですよ」 チノ「いいですか?ココアさんの力は呪いなんかじゃありません」
チノ「ココアさんの力は、人を笑顔にする力なんですよ?」
ココア「人を……笑顔に……?」
チノ「そうです。現に私はココアさんといると、とても楽しいんです」
チノ「ココアさんの力は、世界を"楽しい"でいっぱいにできるんですよ?」 ココア「世界を……楽しいでいっぱいに……?」
チノ「そうです。だから、ふたりで作りましょう、新しい世界を」
ココア「新しい……世界……?」
チノ「そうです。ココアさんの力で苦しむ人がいるのは、世界が間違っているからです」
チノ「私のように、ココアさんの力で笑顔になれる人間だけの世界を作りましょう」 チノ「パズルを1ピースずつ埋めていくみたいに……」
チノ「いろんな楽しいことを思い浮かべながら……」
チノ「白い建物がたくさん建った海の見える街とか……」
ココア「木組みの家と石畳のある街とか……?」
チノ「そう。街には運河が流れていて、大きな駅があって、面白いカフェが溢れていて、季節ごとに素敵なお祭りがあるんです……」
チノ「そんな街で、友達と宝探しのゲームをしたり……」
ココア「友達と都会に旅行に行ったりとか……?」
チノ「こうやって、世界を作っていくんです」
チノ「新しい世界ができる頃には、私達は魔力をほとんど使い切って、記憶も曖昧になって、普通の女の子になっているかも知れません」
チノ「でも、私達ふたりはきっと、新しい世界でも出会う運命だと思いますよ」
ココア「チノちゃん……」 ココアちゃんの下痢便ココアをチノちゃんお気に入りのカップにブリブリ注いでゴクゴク飲みたい 21562658549年後
ココア「うっさぎ〜うっさぎ〜♪」
チノ「いらっしゃいませ」
ココア「………………」
チノ「?」
ココア「うさぎがいない!?」
チノ(なんだこの客……?)
おわり いやよかった
とくに、あの弱虫なエドワードが四天王に致命傷を与えた場面は感動した サムは4天王戦では目立たなかったけど3将戦で活躍してただろ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています