夏休みの後ってさ、なんか少し気まずかったりするよね。
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長い時間会わないと人はその人となりを忘れる。忘れるということは大げさに言うと自分が変わってしまうのと同じことだ。僕は昔から幼稚園の頃を思い出せないなど、記憶に関しては、人の感覚とはずれている違和感があった。高校生になると、小学生の記憶なんてほぼなくなっていた。高校に入ってからは記憶のなくなるのが速くなって、「今」に追いつかれるのではないかと危惧した。 少し時間がたってから友達を見ると、よくわからない。気持ちは失われた。僕は逃げた。そして時がたつ。さらに悪いことには、高3の春にコロナで長い休みができてしまった。僕は完全に以前の僕をなくしてしまった。友達に笑いかけられても笑えない。あなたのことは知っているのに、忘れてしまった、何か大切なものがない、そう思ってしまうのだ。こうして俺はただの勉強マシーンへと化した。 付き合っても無いのにやっちゃった娘とかと顔合わすと気まずいよな 第一志望が同じ奴らとは、学校で話したり連絡を取ったりしていた。結果は僕だけが合格した。そうして、一人暮らしの大学生活が始まった。はじめのうちは、サークル何にしようかなとか考えていたように思う。でも、友達を作ることは怖かった。結果、サークルには入らず、下宿と大学を往復する日々が続いた。家にこもっているうちに、アニメを見ることはなくなり、快感が薄れていった。そこで僕は奴—記憶を食う悪魔—に追いつかれてしまった。毎日が、違う自分。引き継がれるのは、うだつの上がらない現状とからだだけ。それで—僕は何をしたかったっけ。この文章は何のために書いたんだっけ? END ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています