にも関わらず。この世界に存在する全てのものは、自らに都合の良い“事実”だけを真実”と誤認して生きる。そうするより他に生きる術を持たないからだ。だが世界の大半を占める力無きものにとって、自らを肯定するに不都合な“事実”こそが、悉く真実なのだ。