0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:21:54.469ID:JlKCoEtBM ①(ページ目) 「アレどこやったっけ?」 が最近の口癖。彼の名は安達クン。 このアパートに住む大学生だ。 「あれー?ティッシュ新しいの開けたばっか だと思ってたんだけどなあ…」 ジリリリ。玄関の呼び鈴が鳴った。 「はいはーい。」ガチャ 安達クンがドアを開けた。
0002以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:22:53.292ID:UJRlSwP20 取っ手のとれるティファール _ _ . : ´: : :.`´: : : :`: .、 /.: : : :./{.: : : :. :. :. :.\ /: : : : / \ : : : : : : : : :, . /: : : : : / ⌒ ¬\ : : : : : : | /: : : : : : :.:} `{} =ミ :.: : : : : :.| \: : : : : : :′ く }.: : : : :./ . __ \: : : ::} ┬―ァ' /.: : :. :./ . |⌒ヽ| \,∧ 乂フ /: : : :/ . |ヽ/| `ト _ イ{: : : :/ /) } i | __,ノ |_ ̄ r-、 __ /つ} {ヽ /.:| | \__/| |\ \ ´ ニニ} .〈〈| i:} { / / : : :| |\___/| |:: : \ } ノ ―一} ヽー‐'/ /: : : : | |.: : : :. :. :.:| | : : : : \ /\/´ ̄ ̄ __|_{__ /: : : :,ハ|  ̄ ̄ ̄ ̄ V\:: : : :\/: : : :`} }: : : : :.{ /: : : :/ | (⌒){ \: : : : : : : / \: : : :∨: : : :/ | (⌒) (⌒ノ { \: : :/ . \.: : : :. :./ /__( )__)ノ__{  ̄ \_,/ /´,.,.,.ヽ;.,.,.,.,(,.,.,.,.,.,`ヽ ___,/777 _______|\㍑㌫㍊㌶㍍㌘ィ'|_( //// )__ . _|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :|_ (` ー‐―一 ') / | |∧(` ー‐―一 ') / \______//∧\___/ ー―――――――――一
0003以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:23:11.922ID:JlKCoEtBM ② 「おー上野今日ニコマから?」 「うん、邪魔すんぞ。」 ずけずけと部屋に座り込んだこの上野クンは 安達クンの同級生。 大学から近いこの部屋に しょっちゅう入り浸っている。 「しゃーねー新しいの出すかあ… また買いに行かねーと。」ガサガサ。 安達クンがティッシュをちゃぶ台に置く。 「お、どーした?安達。ティッシュの消費が 激しいのかね。思春期よのう。」
0004以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:25:09.031ID:JlKCoEtBM ③ 「いやティッシュ出したばっかだと思ったのに 何か最近色々失くすんだよなー」 「小銭とかお菓子とか漫画とかー」 「安達、こんだけ床に物置いてたら 失くすだろそりゃ。 俺等二人が座ったらスペース無ーもん。」 カチッ。上野クンが煙草に火を付ける。 「まーなーでも最悪なのは 先月失くした家鍵よ。コレじゃ彼女にスペア渡せないだろ。 煙草一本くれー。」 カチッ。安達クンも吸い始める。
0007以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:26:57.981ID:JlKCoEtBM ④ 「安達よ、我々に彼女が居たことがあるかね。 あと自分の煙草もねーのかよ。」 と煙を吐きながら上野クン。 「煙草も失くすんだよなあ。 もう貧乏学生の生活費はカツカツですわ。」 言いながら安達クンは卓上鏡で 髪をセットし始める。 「お前レポートとかそのうち失くすんじゃね?」 「上野よ。そこまで迂闊じゃないぞ俺は! 大学関係は完璧に管理されている!」
0010以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:28:05.572ID:JlKCoEtBM ⑤ 「ふーん。」 言いながら上野クンが玄関の方へ立ち上がる。 ガチャ。「安達ーレッブル一本いいかー?」 「いいぞー煙草一箱と交換な。」 「は?ぼりすぎだろ! まあ吸いかけだしやるわ。お前も飲む?」 「おー上野よ。気が利くな。くれくれ。 こーやっていつの間にか冷蔵庫が 空になってるんだよな!」
0011以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:28:28.930ID:JlKCoEtBM ⑥ 上野クンは座り直しながら 「安達!今日終わったら華金でっせ ーカンパーイ!」 「ういー!」 ゴキュゴキュ!ぷはー! ごくり。 続けて上野クンが言う。 「なんか腹減ったな…ちょい早めに出て 朝定でも…」 ギシッ!と家鳴りが遮る。 「…安達ん家マジボロいよなー。」
0012以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:28:51.308ID:JlKCoEtBM ⑦ 「まあガッコの近くで一人暮らしは ありがてえよ!上野もそうだろ?」 「まーな!セットおわったか?いくぞー!」 上野クンが缶を置き、立ち上がる。 「色々してたらあんま吸えなかったわー」 長めの吸い殻をギュっと消して 安達クンも立ち上がる。 「よし上野、ゴーゴー!俺今日はまぜのっけかな!いってきまーす!」バタン。カチャ。 ………
0013以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします垢版 | 大砲2024/04/12(金) 03:29:48.974ID:JlKCoEtBM ⑧ ………いってらっしゃい。 少し間をおいてから 私は押入れの天袋から居間に降りた。 すぐ置かれた二本のエナジードリンクの缶を手に取る。ラッキー。どちらも僅かに残っている。 彼等が飲んでいた二本を垂直に立て、飲み干す。 ズズズズズ。 そして灰皿の長めのシケモクを手に取り ポケットのライターで火を点ける。はあああ〜。 上野クンは14mgかー。有難や有難やっと。 終わり。