刑務所ではどんな食事が出るのだろうか。刑務所の栄養士さんは「食費は1日520円。お菓子は月に数回しか食べられない。ほか、鋭利なものなど出してはいけないものがある」という――。

バナナといえば、日本人の果物消費量ランキングでぶっちぎりトップの果物だ。旬を問わず一年中安価で購入でき、手軽に食べられる。そのため、学校や病院給食でもよく使われる果物だ。

けれどもここ刑務所でバナナが出るとなると、刑務官たちはざわつくらしい。

「手間がかからず衛生的に出せる」のに
「給食にバナナを出すのは好ましくない」

バナナは皮をむく必要がないため、手間がかからず衛生的に出せるのも栄養士としてはうれしい。テーブルにそのまま置くこともできて、食器もいらないから、ますますありがたい存在だ。
そのありがたいバナナ様に「好ましくない」とはどういうことなのか。

「バナナの皮でね……」

はいはいはい、まさか滑って転ぶとでも? などと思っていたのだが、なんのなんの、さらに斜め上をいく答えが返ってきた。