ハイライトを咥えジッポで火を付ける。

貴彦「ふー……。」

喫煙所を探さないといけないのは辛いがタバコはやめられないな。
この年齢でアルバイトは受からないか。自分より一回り年下の人間に戦力外通告をされるのは想像よりもきつかった。

貴彦「これからどうすっかな。」

目的もなく池袋の街を歩く。金がほとんど残ってない。
派手な店があるからふと見上げるとパチンコ屋だった。

貴彦「ダイナムか。若い頃よく通ったっけ。」

パチンコで泡銭を得たら叙々苑で焼き肉でも食べようか。
そんな気分になった俺はダイナムに入ろうとした。

?「すみません、そこのスタジャン着た男の人!」