去年10月、警視庁に電話をして、「池袋暴走事故」の遺族・松永拓也さんに対する殺害予告をしたとして、62歳の鳥取県の無職の男が逮捕されたことがわかりました。

脅迫の疑いで逮捕されたのは、鳥取県の無職の大谷育久容疑者(62)です。

大谷容疑者は去年10月28日、「池袋暴走事故」の遺族・松永拓也さん(37)に対して「おれは暴力団だけど、そのうち、殺しに行くから」などと脅迫する電話を警視庁にかけた疑いが持たれています。

大谷容疑者が犯行に及んだのは、東京地裁が「池袋暴走事故」で車を運転していた飯塚幸三受刑者(92)らに対して、賠償を命じる判決を言い渡した翌日で、警視庁は去年11月に松永さんからの被害届を受理し、捜査していました。

取り調べに対し、大谷容疑者は容疑を認めているということです。

逮捕を受け、松永さんは「加害者に対するコメントは差し控えたい」としたうえで、「ひとまず安堵しています。しかし、この出来事が引き起こした心の傷は、まだ癒えません」「安全で穏やかな社会を目指していきたいと思います」としています。