89年に大リーグの名選手、ピート・ローズ氏の野球賭博疑惑が発覚。八百長の横行や依存症への懸念が国内で高まり、連邦法による規制強化につながった。

 最終的な判断は18年5月の最高裁判決…ギャンブル依存症や八百長への懸念ではなく、連邦と州の関係という建国以来の政治的テーマだった。憲法修正10条は「憲法が連邦に委ねた権限や州に委ねることを禁止した権限を除き、各州や国民が権限を持っている」として州の自治権を尊重している。最高裁は修正10条に基づき、連邦政府がスポーツ賭博に関して州を規制するのは「違憲だ」と判断。州による賭博解禁に道を開いた。最高裁の判決を受け、その後は賭博がもたらす税収を目当てに解禁する州が相次いだ。米メディアによると、全米50州のうち40州近くでスポーツ賭博が合法化されている。
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