30歳ニートだけどハリウッドデビューしたけど質問ある?
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正解にはハリウッド出身者が作った映画デビューだが
もちろんエキストラではない 共演者はネット配信ドラマに出まくりの人ばかり
マーベルヒーロー物に出た女優とか、ディズニー+話題作で準レギュラーの人とかもいる ハリウッドデビューしたことある人いる?
みんな興味ないんだな 俺のやり方を応用すれば
たぶん他のみんなもデビューしやすいと思うんだが まず俺がハリウッドデビューしたかった理由から
子どもの頃はタモリみたいなマニアックな人気者になるのが夢で、ネットで披露したネタを同級生にひけらかすことで耳目を引く芸風を磨いていた しかし、ある時気付いたのよ
日本で芸能人になるのは難しい。俳優になろうとしてもキツイ稽古で灰皿投げつけられたり罵倒されたりして一切、役を貰えない
これはやるもんじゃないなと一度はタレントを諦めたんだ \
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ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐' リ,イ} 〃 /
/ _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ 〃 / ニート以外帰ってくれ
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人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\
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/ | |::::::|\、_________/' /:::::/〃 そんな中、ある男の存在を知った
マシオカだ
ヒーローズというアメリカ人気ドラマに出た日本人男性で、白人たちがいる中、異彩を放っていた
見た目は小太りで小柄で目が細い中年日本人そのものだ。しかもセリフはボソボソ声の棒読み。元はCG技術士の裏方さんだったから、演技に向いていないことは仕方なかった
けどマシオカは全米で大ブレイクしたのだ。見た目の意外性でだ 俺は気付いたのだ
日本で俳優は難しいし、なれても日本の暇な中高年だけしか見ない陰気なドラマや日本映画に出るのが限界でたかが知れている
しかしハリウッドの全米、全世界レベルの映像作品に出れたら、それはさぞかし誇らしいだろうと そこで俺はアフィリエイトで稼いだ200万円を用いて太平洋を渡ることにした
行き先はそう
カナダだ なぜアメリカではなくカナダにしたか
それがミソだ。アメリカは911以降移民に厳しく、あてもなく渡米する奴は入国できないし働けない
しかし地続きのカナダはそうではない。アメリカほどメジャーな国ではないから、世界中から労働力を集めるため積極的にやっている国だ
俺はそこで、ワーキングホリデーという制度を用いて移住した ワーキングホリデーとは、若い人たちに限って1年だけ就労ビザを発行し、働きながら居住できる仕組みである
いわば「お試し移民」で、ただの青春の思い出作りをする人もいるが、人によっては本当に永住権をとったり帰化したりすることもある これがよほどのことがないかぎりは誰でも許可されるビザで、ニートの俺も当然ビザが降りた
30歳で、人生最後のチャンスだったわけ 目指した先はカナダの商都、トロントだ
国境を挟んだ先はニューヨーク州というアメリカに近い地の利から「北のハリウッド」と呼ばれるほど映画が盛んな街だ。有名な作品やドラマがたくさんロケをしている
なぜか
本家のハリウッドだと、制作予算がかかってしまう。けどカナダは物価も賃金もアメリカよりはるかに低いため、安上がりで映画作りができるんだ
言語の壁はないし、街並みや風景はアメリカと全く同じ雰囲気ということで、巨大な下請け工場みたいに重宝されているんだ
ここにいけば俺もハリウッドデビューができると思った 正解だった
街のあちこちでなんかしらの撮影をやっている
もちろん地元のCM撮影もあれば、青年たちが趣味のYouTube自主映画だか専門学校の課題の撮影をしているのもあるかも知れない
これだけ盛んなら俺もできるはずだと感じた
長い3行で 俺が利用したのはMeetupというアプリだった
これは市内で開催されるミートアップを見つけて参加するアプリで、ひとまずかたっぱしから参加し、自己紹介し、ハリウッドデビューが夢だ、何かアドバイス出来ることはないかとみんなに聞いてまわった 会う人みんなとFacebookを交換し、ただミートアップするだけではなくアフターで一緒に夕飯に行き、そこで友達を紹介してもらうとかを繰り返した
ある日、たまたまジャマールという黒人男性と知り合った。ウィルスミスを小柄にしたような雰囲気だ ジャマールとはたまたま日本のサブカルチャーで盛り上がった
子どもの頃カードキャプターにハマっていたという。そこかららんま1/2の推しは誰だとか、果ては台湾に「太空戦士」というインチキ戦隊ヒーローがあるとか、日本人も知らないようなマニアックなネタをなぜか互いに知っていて、ミートアップそっちのけでやたら盛り上がったんだわ 普通にプライベートで会う仲になり、バーで飲んでいたらジャマールが言った「実は俺CG屋なんだわ」と、ポートフォリオを見せてくれた。日本人も知っているアメコミの映画版の抜粋であった そんなにハリウッドデビューしたいなら、今度ハリウッドの有名な俳優や監督が来加する交流イベントがあるから行こうぜと言われた
業界人と知り合ってよかったと感じた瞬間だった で、イベントがあるコンベンションセンターに行った
中はまあデザフェスみたいなクリエイターの文化祭で、その特設コーナーで整理券もらって並んで有名俳優や監督と会って話せるブースがあった。握手会ならぬ対話会だな
で、俺はそこで日本人で映画に出たいんだ頼むと売り込んで、Google翻訳でつくったレジメを配りまくった もちろんそんなことは一か八かみたいなもんである
向こうさんとて、出たがり一般人のウザ絡みを、世界中でうんざりするほど経験しとるはずだ
まして俺は日本での芸能経験もないし、そもそもニート。普通なら絶望的である
俺はこれが、お客さんの身分でハリウッドスターと対話している瞬間が自分の人生で最もピークな瞬間だと思い、コミコンみたいなイベントを楽しむことに徹した
だが、とんでもない出来事が起きた >>32
ありがとうな
お前一人が読んでいるだけでも嬉しいわ 新型コロナウイルスである
トロントもロックダウンにより一時都市機能が死んだりしたら
あれほど世界中から集まっていた労働者や留学生もみんな帰国し、街は閑散としていた
だが俺は残っていた。日本に戻るほうがよほどうんざりだからだ たまたまショートメッセージが来た
あの時のイベントにいたプロデューサーだ
実はいま、製作中の映画に日本人の役者を探しているのだが、みんな帰国したりなんなりで人材不足だという
ならばぜひ、と指定の全身を映して自己紹介をするビデオを自撮りして送ったら即採用された
自己紹介の文言は英検準二級の学生時代の友人田中君に書かせた 思い出は腐るほどある
撮影現場でケータリング飲み食いし放題なのとかよかったよ ヒロイン役がファッションモデルもやってる子なんだけど
控え室にいったらなぜか全裸でいて二度見したこともある
平謝りされて、ファッションショーとかタイトな仕事の時は着替えしやすいために基本全裸なんだと教えてもらった >>29
低予算映画だから小遣いレベル
なんで出せるもんは少ないから好きなだけ持っていけとやたらケータリング環境が充実していた ビビりだからアクションシーンでやっぱり無理だわってゴネたら
代役とCGでうまく処理してもらったりもした エブエブみたいなアジア人が出しゃばる映画が最近流行りだから
お前らも頑張ればデビューできるお ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています