ハルヒ「みんな聞いた!? キョンが大量発生してるらしいわ!」ガチャッ
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キョン「ふんっ!」ゴスッ
ハルヒ「ガッ」ドサッ
みくる「!?」
古泉「ちょっと! 何をしてるんですか!?」ガタッ
キョン「何をって何がだ?」
古泉「何がって……突然バールのようなもので涼宮さんを殴りつけたことです! 気でも触れたのですか!?」 キョン「馬鹿野郎、よく考えてみろ古泉」
キョン「ハルヒがあの台詞を発した後、いったい何が起きるのかを」
古泉「涼宮さんの台詞の後……?」
キョン「ああ、俺の予想では……恐らく92%の確率でこんなことが起こっていたと思うぞ」
───
──
─ ハルヒ『みんな聞いた!? キョンが大量発生してるらしいわ!』ガチャッ
キョン『……来て早々騒がしいな、何が大量発生したって?』
ハルヒ『ねぇねぇキョン! アンタも今日のニュース見たでしょ!? 同じ名を冠してる者としてどう思ってるの!?』
キョン『あいにくと朝は忙しい身でな、今日の情勢なんてもんは知らんし、俺には野生動物の知り合いもいない』 ハルヒ『呆れた……まあいいわ! 今言ったから皆分かってると思うけど、何でも最近キョンが大量発生しているらしいのよ!』
ハルヒ『明日は土曜日だし! 面白そうだからその大量発生したキョンをSOS団全員で見に行くわよ! 』
みくる『はぇ? キョンくんが……大量発生?』
古泉『朝比奈さん、涼宮さんが言っているのはきっと彼のことではなく動物のキョンのことですよ』
みくる『そ、そうですよね……ビックリしたぁ……』
ハルヒ『人間のキョンが大量発生……それはそれで面白そうね! まるで忍者が使う……』
ハルヒ『"分身の術"みたいで!』 ───
──
─
キョン「とまあ。 そんな感じの流れになった翌日」
キョン「ハルヒの力で大量発生したキョン全頭が肌を曝け出した俺の姿になっていて……」
キョン「それがニュースで大々的に流れ、公共の電波で裸を晒した俺は社会的に死ぬことになっていただろう」 古泉「なるほど……確かに涼宮さんならありえてしまいそうな展開ですね」
キョン「そうだろ? だから俺の輝かしい将来のためにハルヒには気絶してもらった。 悪いが文句は言わせんぞ」
みくる「で、でもぉ……例えもしそうなったとしても長門さんなら解決できたんじゃ……」
長門「少し大規模にはなるが、その程度の記憶改竄は可能」
キョン「駄目だ、何でもかんでも長門に頼るって考えは良くない」
キョン「俺達で芽を摘むことができる問題なんだし、俺達が解決すべきだ」 古泉「しかし些か暴力的すぎるのでは? あまり褒められた行為ではありませんよ?」
みくる「そうですよキョンくん……これはちょっとやりすぎです……涼宮さん白目向いて泡吹いてますし……」
キョン「古泉、それに朝比奈さん。 それは他人行儀なことだからこそ言える台詞なんだ」
キョン「少し想像してみて欲しい、大量の自分が裸になった光景が公共の電波に乗り」
キョン「街歩く人々や学校の奴らから全裸マンと指を差される……そんな展開を」
古泉「………………」
朝比奈「…………………」 古泉「すいません、用事を思い出しましたので僕はこれで……」スタスタ
朝比奈「あっ、私も用事があるんでしたぁ……今日はこれで失礼しますぅ……」スタスタ
キョン「オイオイ、ハルヒの奴を介抱しなくて良いのか? それに俺の断罪裁判は?」
古泉「ハハ、涼宮さんならきっと大丈夫ですよ」
朝比奈「そうですねぇ、それにキョンくんの行為は正当防衛にあたりますからきっとお咎め無しですぅ」
古泉「はい、涼宮さんにも反省が必要な時もあるでしょう」
朝比奈「ですねぇ」
古泉 朝比奈「あははははは………」
キョン「そうか」 古泉「それでは、失礼します」
朝比奈「ま、また明日ぁ……」
ガチャッ
バタンッ
キョン「……勝ったな」 キョン「で長門、ハルヒの容態はどうだ?」
長門「頭部に外傷はあるが気絶しているだけ、生命に問題はない。 約1時間後に目を覚ます。」
キョン「そうか。 よっと!」
キョン「また巻き込まれるのはゴメンだから俺も今日は帰るが……長門、お前はどうする?」
長門「……貴方に便乗する」パタンッ
スタスタ……
ガチャッ
バタンッ ハルヒ「ブクブクブクブク……」
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