当会の会員が神戸市営地下鉄西神・山手線の女性専用車両に非協力乗車をしていたところ、女性客から暴行を受けたため警察に通報した結果、女性客が逮捕されるという事件があった。
2024年2月17日(土)夕方、当会会員が伊川谷駅から三宮駅まで移動中、途中の名谷みょうだに駅到着間際に20代くらいの女性客が「ここは女性専用車両です」と言ってきた。
会員が「法律はないです」と答えたところ、その女性客は突然その会員に対し、髪の毛を引っ張ったり、顔辺りを数回殴ったりしてきた。

そのため、当会会員が車内非常ボタンを押下し、列車は非常停止。そしてそこへ駅係員が到着した。すぐさま会員は駆けつけた駅係員に被害を話し、警察を呼ぶよう要請した。
会員は被害届を出すため、被疑者(女性客)と会員は降車した。
電車は約5分遅れで名谷駅を発車した。

(中略)

結局、会員は年配の警察官から「女性客は泣きながら深く反省しており、女性専用車両に(実は)男性が乗れるという説明も受け、
さらには『二度とこういうことはしません』という内容の誓約書も書かせた」ということを告げられ、『寛大な処分』をお願いされたので、会員も「そういうことでしたら」と応じた。
今回は被害男性が当会会員で色々『わかっている』ため『寛大な処分』を受け入れたが、暴行した相手が当会会員でなく、それこそ厳しい方だった場合は『寛大な処分』に同意せず、きっちり被害届が出され、女性客には刑事罰が課されることになったかもしれない。

女性客は今回の暴行について「男性が女性専用車両に乗っていることに腹が立ってやった」と供述していたとのこと。
しかしながら先述の通り、女性専用車両は任意協力であり、裁判所も過去に「女性専用車両は任意で誰でも(男性でも)乗れる」と判決を下している。
だからこそ「女性専用車両は差別ではないし違憲でもない」ということになっているのである。「痴漢対策だから差別ではない」のでは決してない。
また、「男性が乗っているから許せない」といって暴力を振るうのなら、外見上では分からない身体の不自由な男性やその介助者の男性も鉄道会社の『乗れる人の案内』に入っているわけだから、当然乗っておられるし、そういう男性にも暴力を振るうことになる。
そもそもとして、『腹が立ったから暴力に訴えた』というのは『短絡的思考の野蛮人』であって、法治国家の社会の一員であるならば誰であっても暴力に訴えることはしてはならない。
その意味でも今回の女性客の行動は非難に値するのである。

全文はソースで
https://oawc.jp/the-news/article-22547/