https://i.imgur.com/7NLUy57.jpg

いわゆる「ゆとり教育」は、2002年から2011年の間に義務教育を受けた世代だと言われています。先ほどの調査で、「とても満足している」との回答は2013年から2桁を超えており、教育方針の転換が満足度向上の要因の一つとなっているでしょう。

また、2000年からは学力試験を課さないAO入試が普及し始めており、受験を取り巻く環境も変わりました。意識変化の背景には、学力一辺倒の受験戦争という時代が終焉を迎えたことも関係していると考えられます。

この変化の煽りを受けているのが、ベネッセホールディングス。2023年4-12月の「進研ゼミ」の売上は、前年同期と比べて46億円減、「こどもちゃれんじ」は10億円、それぞれ減少しています。売上減少の主な要因は延べ在籍数(※)の減少。進研ゼミ小学講座の延べ在籍数は、前年同期と比べて102万7000人減の959万8000人。同中学講座の延べ在籍数は、前年同期と比べて25万2000人減の247万人。同高校講座の延べ在籍数は、前年同期と比べて9万人減の70万人。また、国内こどもちゃれんじ講座延べ在籍数は、前年同期と比べて104万8000人減の521万3000人。会員離れが止まらないのです。(※延べ在籍数は各年4月から12月までの月次在籍数の累計)