22日午前の東京株式市場では日経平均株価がバブル経済期だった1989年の最高値3万8957円44銭を上回り、約34年ぶりに史上最高値を更新した。だが吉報にもかかわらず、ネット上では冷めた声が多くみられた。

 新型コロナウイルス感染拡大以降、経済活動が回復。アメリカ市場の好調の波を受け、日本市場を底上げ。訪日客の増加も一因だという。

 同日昼ごろには、証券会社内で歓声が上がったり、拍手が巻き起こる様子などが次々とテレビで報じられた。

 その盛り上がりと対極にあったのがニュース速報を受けたネット上での国民の反応だ。「バブル期もそうだったけど貧困世帯には恩恵あんまりない」「給与所得や可処分所得が増えなければ、どうにもならない」「物価上昇でヒィヒィ言ってるのに」「私には無縁。シラケている人多いのでは」「最高値でも、日本国民は貧乏です」と景気が良くなっている実感が伴わないとし、素直に歓迎できないといった声が多く上がった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e0ddee5d5b6eb29c046451e22b3f0f7785e2cb4