無職の藤井遥被告(26)はおととし1月、池袋駅近くのホテルの部屋で今野勝蔵さん(当時82)の財布から現金3万円余りを盗んだ後、カッターナイフで胸や太ももを刺し、出血性ショックで死亡させた罪などに問われています。

これまでの裁判で藤井被告は起訴内容を認め、好きな男性に貢ぐために「援助交際」や「パパ活」などと呼び、売春を繰り返していたことを明かしていました。

藤井被告には軽度の知的障害とADHD=注意欠如・多動症があるということですが、刑事責任能力があったことについて、検察側・弁護側双方に争いはありませんでした。

その上で、弁護側は「障害の影響をそれなりに強く受けていて懲役4年が相当」と主張。

一方、検察側は論告・求刑公判で「窃盗の被害にあった被害者からとがめられたことがきっかけで、被害者を刺した意思決定は強い非難に値する」と懲役9年を求刑していました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e29e4211aa135a58513e766fb7f13b7923f1ed49