自分は19歳の頃パチンコに出会い、専門学生だった私は、当時テレビや雑誌で話題になっていたパチプロというものに憧れていました。
ある日、学校帰りに立ち寄ったパチンコ店でたまたま10万程勝ってしまい一気にのめりこみました。
当時は2003年、新海物語が出たばかりでパチンコ店は大繁盛。初めは勝っていましたがすぐに貯金は尽きてしまいます。パチンコに没頭するあまり学校も辞め、親との間でも色々とあり、ここで一度パチンコを辞めようと心に決めます。
やがてパチスロ北斗の拳がブームになった頃辺りで今度はスロットにどっぷりとハマってしまい、当時は荒波の機種もあり、最高で44万勝ちなどを経験し一気に依存症となりました。
当初はお金を増やしたい為にしていたギャンブルが、現実逃避や刺激や癒しを求める事へと変わっていたのです。
「勝つために行っている」とは都合の良い言い訳で、実は大金を使ってでも快楽を得たいと無意識に行動してしまっているのです。何故なら店に向かう時、財布に大金を入れているのが動かぬ証拠です。
今まで色んな方法を使って禁パチを試みましたが全て上手く行きませんでした。現在私が店に行かずにいられるのは6号機のつまらなさとコロナでの客の減りもありますが、一番は老化により体力が落ちた事だと思います。正直あの狭い空間で一日中打つのはデスクワークよりもしんどく、肩腰の痛み、耳鳴り、目の疲労、酷い時は頭痛吐き気まで起こります。
今は快楽より苦痛のほうが勝る状況の為行かずに済んでいますが、知らぬ間にリバウンドしているのが依存症の怖い所で、昔はトイレを借りたつもりが気が付いたら台の前に座っている事なんて日常茶飯事でした。