恋愛感情につけ込んで男性から得た詐取金を税務申告せず、約4千万円を脱税したとして名古屋国税局は、住居不定無職渡辺真衣被告(25)=詐欺罪などで公判中=を所得税法違反容疑で名古屋地検に告発し、31日に発表した。

 渡辺被告はSNS上で「頂き女子りりちゃん」を名乗り、中年男性に「困窮している」などとうそをついて金銭的な支援を受ける方法を発信。名古屋地検は、この方法で複数の男性から1億円超をだまし取ったとして詐欺などの罪で渡辺被告を起訴している。

 名古屋国税局によると、渡辺被告は2021年~22年に得た詐取金計約1億1千万円の税務申告を怠り、所得税約4千万円を免れた疑いがある。脱税で得たとされる資金はホストクラブなどに使っていたという。