初診時の亮太君は、自分が興味のあることを一方的に話しました。
「僕は三国志が大好きです。 劉備 が好きだったんですが、今は 曹操 が好きになりました。
だって強いし、大きな国を治める力があったんだから」と話してくれました。
自閉スペクトラム症と不潔恐怖が主症状の強迫性障害ということで、母親と一緒に2週間に
1度の割合で通院してもらうことにしました。
通院を始めてから、明らかになったことがあります。
高校入学後の亮太君は、クラスの女子生徒にあいさつされたり、何げない言葉をかけられたり
するだけで、その子のことをすぐに好きになり、「付き合ってほしい」と言っていたというのです。
当然のことながら、相手の女子からは断られてばかりでした。次第にクラスの女子からは距離を
置かれるようになりました。
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