2023/9/30 18:42

通販大手のアマゾンから身に覚えのない商品が代引きで届く-。どう考えても怪しいが、同居家族が注文したと思って支払ってしまうケースがあるという。実際、不審な代引き配達に関する国民生活センターへの相談件数は5年前の2・5倍近くまで増加。それにしても、送り主の狙いは何なのか。

5年で相談2.5倍に

《頼んでないものが代引で届き、家の者が払ってしまいました》。今夏、X(旧ツイッター)に投稿された報告だ。同様の投稿は平成30年ごろから散見され、戸惑う人が相次いでいるという。

国民生活センターによると、代引き配達を利用した「送り付け事案」に関する相談件数は29年度は362件だったが、令和4年度は2・5倍近くの899件に。今年度は8月までの5カ月ですでに481件(前年度同期比233件増)に上っている。


アマゾンの日本法人はX上での「身に覚えのない商品が届いた」とする投稿に対し、個別に連絡。「受け取りを拒否し、支払いをしないで」と注意喚起し、具体的な状況について確認しているという。

アマゾンで商品を注文する際は、送付先として他人の住所を選択できる。その場合も、代金引換での支払い方法が選択可能だ。利用者の多くは手数料がかからないクレジットカードやギフトカードなどの決済手段を利用するというが、商品の到着を確認してから支払える安心感などから、代金引換払いを利用する人もいる。

代金を支払って商品を受け取らない限り、取引は成立しない。代金を支払わずに受け取りを拒否すれば、商品はアマゾン側に返品される。このため、一方的に商品を送り付けた側にとっても、万が一商品が受け取られなかったとしても、支払い義務は生じない。送り付けた側の懐は、どちらに転んでも痛むことはない。

狙いは「付与ポイント」か

とはいえ、何のために送り付けるのか。業者が自社商品を一方的に送り付けていたり、第三者によるいたずらだったりする可能性は否定できない。また、注文者側のメリットを考慮した場合、考えられる目的とは「付与ポイント」をかすめ取ることだとされる。

アマゾンでは、代金を支払って商品を受け取った段階で、支払代金に応じたポイントの付与が確定する。通常より高還元でポイントが付与される商品もあり、送り付ける側は誤って代金を支払う人や、後で気付いても返金してもらう手間などから諦める人の存在を見越して、商品を不特定多数に送り付けているとみられる。

長文につきあとはソースで

https://www.sankei.com/article/20230930-YOD2WG5PZFOQFIIUX5SFAEYNXU/