卒業式をサボって屋上で雲を眺めていると、式を終えた同級生の浜辺美波ちゃんが現れた。
「こんなとこでなにしてんの」
と目の前で仁王立ちになる美波ちゃんに
「いやだるかっただけだよ」
と悪態をつくと
「さては誰もボタン貰ってくれないから拗ねてたんでしょ。仕方ないから私が貰ってあげる」
と言って左側の第2金玉を引きちぎられ、空に向かって思いっきり放り投げられた。
呆気に取られていると、
「肩...本当は治ってるでしょ。また大学で頑張ればいいじゃん」
と美波ちゃんが本心を語った。
そんな春風に舞う美波ちゃんの黒髪を見つめ
「もう遅いんだよ」
と呟きたい