SS 涼宮ハルヒの闇落ち
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…こんなはずじゃなかったんだ。
俺の目の前には笑いながら未来人、宇宙人、超能力者を見下ろす涼宮ハルヒの姿があった。
その背景を飾るかのように燃え上がる学校。
町を蹂躙する神人。
何故こんなことになってしまったんだ?
話は一週間前、もしくは去年の5月まで遡る。 何故二つあるのかって?この時点の俺はそれを知らなかった。なら俺の知っている方から話すべきだろう。
それは一週間前に始まった。 ハルヒ「キョン!今日はパラレルワールドについて調べるわよ!」
キョン「パラレルワールド?なんだそりゃ?」
古泉「パラレルワールド、異世界のことです。例えば涼宮さんが男性だったりする世界があったとします。それがパラレルワールドです。」
キョン「当然知っている。でも何故それを?」 ハルヒ「キョン、SOS団は宇宙人、未来人、超能力者、異世界人と楽しく遊ぶことが目的なのよ!」
ハルヒ「そのためは異世界のことを正しく知っておかなきゃ行けないの!こっちの常識があっちの非常識だったら困るでしょ?」
おまえの常識はどんな世界でも非常識だろうよ。
俺は去年の冬のことを思い出していた。あの世界がもし存続していたら、まさにパラレルワールドなんじゃないだろうか?
キョン「なぁ、長門」
長門「何?」
キョン「異世界人が現れるなんてことはないだろうな?」 ハルヒ「キョン、SOS団は宇宙人、未来人、超能力者、異世界人と楽しく遊ぶことが目的なのよ!」
ハルヒ「そのためは異世界のことを正しく知っておかなきゃ行けないの!こっちの常識があっちの非常識だったら困るでしょ?」
おまえの常識はどんな世界でも非常識だろうよ。
俺は去年の冬のことを思い出していた。あの世界がもし存続していたら、まさにパラレルワールドなんじゃないだろうか?
キョン「なぁ、長門」
長門「何?」
キョン「異世界人が現れるなんてことはないだろうな?」 長門「ない。涼宮ハルヒが自らの能力を自覚しなければ、異世界に行くことは不可能。彼女の無意識はあくまでこの世界にしか干渉しない。」
それをきいて俺は安心したね。これが壮大なフラグだったとも知らずに… ハルヒ「みくるちゃんのかわいさは、異世界にも通用するものなのよ。」
みくる「ありがとうございますぅ」
こんな他愛もない会話をしていたらいつの間にか、放課後になっていた。
ハルヒ「キョン!いつまで寝てるのよ!」
キョン「ん?あぁ、寝ちまったのか。」 ハルヒ「それよりちょっと、ドアが空かないんだけど!なんなのよこれ!」
おー、とうとうドアが壊れたか。しかし、閉まらないならともかく開かないのはゆゆしき事態だ。
このままでは帰れない!
キョン「やれやれ。本当に開かないようだな。」
ハルヒ「でもいいわ。この機会に言っちゃおう。」
何を言うつもりなんだ?
ハルヒは顔を赤らめ、言うか言わないか躊躇するような顔をし、覚悟を決めたような真剣な顔でこちらを向き、言った。
ハルヒ「キョン、あたしはあんたのことがずっと前から…」
最後まで言い終わる前に俺は床に沈んでいた。
ハルヒ「えっ、キョン?どこへ行くのよ?」
キョン「俺にもわからん。助けてくれ、ハルヒ!」
???「おっと、そうはさせないわよ!」 その瞬間、ハルヒは壁に叩きつけられる。
キョン「ハルヒイイィィィ!」
???「嬉しいような、悲しいような。でもあたしは後悔しないの。あたしはキョンのためならどんなことでもして見せる!」
何を言ってるんだコイツは?なんなんだ?意味がわからない。
床にからだが完全に沈む前に最後に俺が見たものは、悲しそうに腕を伸ばすハルヒだった。 あたしは目の前でキョンがさらわれたと言うのに何もできなかった。
あたしは団長なのに
あたしの一番大切な人
助けられなかった
伝えられなかった
感情が込み上げ、気がついたら涙を流していた。
古泉「涼宮さん!大丈夫ですか?」
ハルヒ「涼宮さぁん、キョンくぅん。ドアがびくともしなかったんですよぉ~!」
長門「…彼は?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています