0001るるさん
2023/09/03(日) 11:20:12.023ID:DEFhBKlf0寿司のネタがまず銚子丸の半分サイズぐらいしか無い
サイドメニューが不味い(ラーメンとからあげを頼んだ)
寿司のサイズが小さい分たくさん頼まなきゃいけないので結局金かかる
以上のことによってもういきません
聞こえているのは読経の声。会場にいるのは全員黒い服を着た人間たち。律は嗚咽をこらえ、喉を押さえている。
「なんで死んじまったんだ、梓……」
「梓、まさかこんななるなんて……」と澪。
「梓ちゃん、どうしてなの?」と紬。
「あずにゃん、うわああああああん」号泣している唯。
律が焼香をする番になり、律は祭壇の前に行く。
あれ、焼香ってどうするんだっけ?
律は焼香のやり方を忘れてしまったのである。
えっと、まずこの抹香を一つまみするんだよな……
それでこれを、頭に持ってくるんだっけ? それでこのつまんだ抹香を火の付いてる方にやる。
でも、何か肝心なところを忘れているような……。
後ろを見ると、澪が慌てた表情で律に数珠を差し出そうとしている。
一番肝心な所から間違えてたあぁぁぁッ! 頭を抱える律。
一端戻ってご焼香をやり直すか。
そう思った律は、突然立ち上がった。
ガンッ! バタンッ!
「ああっ! 香炉が腕にぶつかって床に落ちた!?」
ざわめく参列者。
「わ、わ……! 早く拾わないと!」
律は慌てる。
「あっちぃっ!」
床に落ちた焼香の火を拾った律は、熱さで手を離してしまった。
「あっ! 火の付いた香炉が祭壇の中に!」
祭壇に飾られた造花に火がついていた。
「あ、あああああ……!」
律は歯をガタガタさせて震える。
「律! 危ないぞ! 下がれ!」澪は律に呼びかけた。
「でも、火が! 火が……!」
「造花は紙でできてるから、燃え移りが早いわ!」と叫ぶ紬。
「なっ!? 何をやっちょるかバチアタリがぁッ!」それまで読経をしていたお坊さんが立ち上がった。
「いやああああぁぁッ! 梓があぁぁ! 梓があぁぁ……!」梓の母が叫ぶ。
「全員祭壇から離れろぉ!」参列者の一人が言った。あたりは騒然となる。
「誰か水! 水持ってこい!」
だがもう時は遅かった。火は祭壇に回り、人の手によってすぐには消せない。参列者は全員寺の外へ避難する。
律は澪に引きずられるように外へ出た。
「澪ぉ! 離せぇ! 梓が! 私のせいで梓がぁ……!」
「行ってどうする! 火はもう燃え広がってるんだぞ!」
「くっそおおぉぉぉぉぉぉぉッ……!」
「葬儀のつもりが、火葬になっちゃったわね……」と紬は言った。
寺が燃えていた。屋根の上にまで火がつき、火の子が空に舞い上がっていた。
梓の遺体は、寺の祭壇の中で燃えていく。
一人残された梓の体は、地獄の業火に焼かれているようだった。