節約のために「1日中フードコート」で過ごす小学生…困窮する子育て家庭の“地獄の夏休み”
週刊SPA!編集部


エアコン代節約のため、子供たちは一日中モールに
Tさん(42歳)【月収:18万円(パート13万円+手当5万円)】
[貧困子育て世帯]地獄の夏休み
Tさんの子供たちはモール内のゲームコーナーや自販機で落ちている小銭を拾い、おやつを買うこともあるという

 関東某県に住むシングルマザーのTさん(42歳)は、夏休み中、毎朝7歳と11歳の子供を近所のイオンモールに車で送り届ける。  自身はそのまま出勤。8〜9時間後に再び迎えにくる。 「もちろんエアコン代節約のためです。ひざ掛け毛布を持たせて朝イチでフードコートのボックス席を陣取り、そこを”基地”に子供たちは一日中、そこで過ごします。  施設の無料Wi-Fiを使ってゲームをしたり、本屋さんで立ち読みしたり。施設のテラスに遊具や水遊びできるスペースがあります」

困窮家庭にとって「モールはインフラ」
[貧困子育て世帯]地獄の夏休み 昼食は、前日に買った値引きシールの貼られた菓子パンを持たせる。  偶然出会った同級生の親が、見かねてランチやおやつをおすそ分けしてくれることも多いという。 「日帰りでもいいので海水浴くらいさせてあげたい。だけど金銭的余裕がない。かわいそうだけどこうするしかない」  Tさんによれば、モールを居場所にする子供はほかにもいるという。困窮家庭にとってモールはインフラになっている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>