韓国の大型機船底引網水産業協同組合の林怔暈(イムジョンフン)組合長は「『もう水産業は終わりだ』『死活問題だ』という嘆きの声しかない」。福島第1原発事故直後に国内産も含め水産物の消費量が4割程度減少したといい、「政府や国際原子力機関(IAEA)が安全と主張しても消費者の不安は取り除けない。漁業者はもちろん、加工、流通、販売業者、造船業に至るまで被害は計り知れない」と嘆く。

 南部釜山市のチャガルチ市場は放出が始まった24日午後、人影もまばら。魚介を扱う店は放出計画が報じられた6月ごろから売り上げが減り、今は例年の約15%減。産地を気にする客が増え「日本産」と答えると買わない客もいる。男性店主は「放出でさらに売り上げが減る。もうやってられない」と肩を落とした。

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