「ねえ、お友だちの中に、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子はいるかな? そうだね、お兄ちゃんやお姉ちゃんは、いろんなことができるからすごいよね。
でも、お兄ちゃんやお姉ちゃんも、小さいときはあなたと同じように、いろんなことを勉強したり、遊んだりして大きくなったんだよ。
そして、もっと大きくなって、社会というところで働いたり、家族を作ったりするようになるんだ。
社会というのは、みんなが一緒に暮らすためのルールや仕組みがあるところで、その中でいろんな人がいろんな役割をしているんだよ。
例えば、先生やお医者さんやお店の人や警察の人や消防士の人などね。
でも、社会には問題もたくさんあって、例えば病気になったり、災害にあったり、お金が足りなかったりすることがあるんだ。
そういう問題を解決するためには、みんなで協力しなくちゃいけないけど、みんなが同じ考え方をしているわけじゃないから、どうしたらいいか話し合わなくちゃいけないんだよ。
そこで登場するのが政治というもので、政治というのは、社会のルールや仕組みを決めたり変えたりすることなんだ。
政治をする人たちは政治家と呼ばれていて、日本では自由民主党や立憲民主党や公明党や共産党などという名前のグループに分かれているんだよ。
それぞれのグループは自分たちの考え方や目標を持っていて、それを国民に伝えて支持してもらおうとするんだ。
国民は選挙というもので自分が好きなグループや人を選ぶことができるんだよ。
選挙で一番多く支持されたグループや人は政権と呼ばれて、社会のルールや仕組みを決めたり変えたりする力を持つことになるんだ。
政権のトップに立つ人は内閣総理大臣と呼ばれていて、今日本では岸田文雄さんという人が内閣総理大臣になっているんだよ。
岸田さんは自由民主党というグループのリーダーでもあって、自由民主党は選挙で一番多く支持されたグループだから政権を担っているんだ。
岸田さんは日本の社会について色々考えていて、「成長も分配も」という言葉をよく使っているんだよ。
「成長も分配も」というのは、「日本の経済を大きくして豊かにすることも大事だけど、その豊かさをみんなで公平に分け合うことも大事だ」という意味なんだよ。
岸田さんはこの考え方を実現するために、いろんな政策というものを考えているんだ。
政策というのは、社会の問題を解決するために具体的にどうするかという計画のことで、例えば、子どもや子育てを応援する政策や、地方に住む人たちを元気にする政策や、外国と仲良くする政策や、環境を守る政策などがあるんだよ。 岸田さんはこれらの政策を実行するために、自分の仲間や他のグループの人たちと話し合ったり協力したりしているんだよ。 でも、みんなが同じ意見ではないから、時々ケンカになったりもするんだ。 それでも、岸田さんは日本の社会をよくするためにがんばっているんだよ。 そういうことを知っておくと、日本の社会についてもっと興味が持てるかもしれないね。」