時は20XX年
AI技術の急速な進歩により人々の生き方は大きく変わっていた
親は子どもが生まれると直ぐにその子の「類型化」を行う様になった
「類型化」とは、子どもの家庭環境、知能指数、性格などの情報を、莫大なデータ収集を行ったAIが、子どもが最も幸福に生きられる人生を決定することである
「類型化」によって子どもは最も適しているとされる場所に住み、最も能力を伸ばせるとされる学校に通い、最も社会の役に立つとされる職業に就くようになった
しかし、この「類型化」には、とある問題も伴うこととなる
それは、高度に発達したAI技術をもってしても、「類型化」が難しい「未定児童」の存在であった
「未定児童」は全体の子どものうち、7%程が該当する

これは、主人公も未定児童の1人でありあーだこーだなんやかんやみたいな話である