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アーニャ「アーニャ、アンドロメダ、有明の月、あわせ鏡」
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2023/06/28(水) 23:00:57.541ID:5COdBL1hd
アーニャ「夏のアーニャ、冬のアーニャ、こぼれ落ちる砂」

アーニャ「アーニャ、大きなかばんを持って、列車に乗った」

アーニャ「メトロノームが鳴る、菜の花の向こうに、白い鯨がほえる」

アーニャ「アーニャ、アラビアに行った、赤い星を見た」

アーニャ「フラスコ、電気、光る石」

アーニャ「哲学よりも、恋よりも、速い羽」

アーニャ「あやしい葉っぱ、ほうき、空飛ぶ薬」

アーニャ「灰色の空、黒い鳥。」

アーニャ「孤独を抱いて、目を閉じる」
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2023/06/28(水) 23:07:59.188ID:5COdBL1hd
アーニャ「じなん、手みせろ」

ダミアン「は?」

アーニャ「手、出せ」

ダミアン「なんでだよ」

アーニャ「手相、見てやる」

ダミアン「そんなの、お前にできるわけねーだろ」

アーニャ「できるかどうかは、アーニャがきめる」
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2023/06/28(水) 23:14:29.951ID:5COdBL1hd
ダミアン「好きにしろ」

アーニャは、ダミアンの手を両手でつつみました。

ダミアンは、どきっとしました。

男の子の手は、女の子の手よりも、あたたかくて、
女の子の手は、男の子の手よりも、やわらかいので、
ダミアンは、あわ立てた石鹸をにぎっているような心地でした。

ダミアン「何やってんだよ」

アーニャ「じかんの手相をみてる」

ダミアン「それじゃ見れないだろ」

アーニャ「安心しろ。アーニャは経験豊富だ」
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2023/06/28(水) 23:18:10.572ID:5COdBL1hd
アーニャ「じなん、思ってることを言え」

ダミアン「は?」

アーニャ「じなん、好きな人はいるか?」

ダミアン「は!?いねーよそんなやつ」

アーニャ「じなん、手汗すごいぞ」

ダミアン「うるせーな!お前がにぎってるから暑いんだよ」
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2023/06/28(水) 23:21:47.999ID:5COdBL1hd
アーニャ「ちなみに、アーニャは好きな人いる」

ダミアン「ふ、ふーん」

アーニャ「聞きたいか?」

ダミアン「べつに興味ねーよ」

アーニャ「あれは、アーニャがエジプトの王様だった頃」

ダミアン「前世の話?」
0007ひしょ ◆GJD4en/kB.
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2023/06/28(水) 23:35:27.307ID:YbrtR/5O0
元ネタは知らないけど面白い
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2023/06/28(水) 23:36:56.832ID:5COdBL1hd
アーニャ「あのころは、アーニャは、世に靡かぬ者なき伊達男だった」

アーニャ「地上の人はもちろん、天空の星でさえアーニャに恋せぬものは無かった」

アーニャ「アーニャは、一人の女に恋をした」

アーニャ「黒い瞳と髪の美しい女だった」

アーニャ「星々の冴えわたる夜、アーニャと女は、とわの契りを交わした」

アーニャ「しかし、アーニャが星のまたたきを見上げた刹那、女は消えてしまった」

アーニャ「嫉妬した星たちが、女を砂に変えてしまったのだ」
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