しまむら「ちょっと、本屋よっていい?」 安達「うん」 小糸侑「あ、お客さんか…」
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侑「いらっしゃーい」
安達「珍しいね、本屋なんて。しまむらはどんな本読むの?」
しまむら「いやあ、私はあんまりなんだけど、妹に漫画買ってくるよう頼まれて、ええっとなんてタイトルだっけ」
侑「(うわ、美人の2人がお客なんてうちに珍しい…、他校の制服みたいだけど
どこの学校だっけ…?)」
しまむら「あれ、私たちと同じくらいの子が店番してるよ、安達」ひそひそ
安達「え?あー、うん、そうだね」
しまむら「うちの学校じゃみたことないから他の学校の子からな、可愛い子だけど」
安達「!!??」 安達「あ、あの子がか、かわいいっ…って…!何言ってるのしまむらっ、ほら、
早く本買って帰ろうっ」
しまむら「え?何?安達、何か怒ってる?」
安達「べ、別に怒ってないっ、ていうかあの子よりしまむらのほうが可愛くて美人だしっ
それより、頼まれた本ってどれなの、しまむら、ねえ」
しまむら「はいはい。てか私なんかより美人さんの安達にそんなこと言われてもねえ…
うーん、ちょっとまって思い出すから。なんてタイトルだったかなあ?」
侑「……」
侑「(ん…、今あの2人、…お互いを美人ってほめあってた…、いや実際すっごい美人だけど…
距離感近いし、友達同士、ずいぶん仲いいんだなあ…、いや仲いいっていうか…)ん?」
燈子「こんにちはー」
侑「あれ、七海先輩」 侑「テスト期間中にどうしたんですか?七海先輩のことだから家で勉強に励んでるの
かと思ってましたけど、参考書かなにかお探しですか?」
燈子「え、、いや…まあ、これといってほしい本はないんだけど…、そ、そのっ…
ほら、テスト中って生徒会ないし…、…さみしかったっていうか。どうしても侑の顔がみたくなったっていうか…」
侑「ええ…、はあ…、みんなのあこがれの的の七海先輩が何いってるんですか…?」
燈子「ゆ、侑は勉強大丈夫っ?店番忙しくて勉強、大変じゃない?誰かに教えて
もらったりされたくない?」
侑「はあ、いや間に合ってますけど」
燈子「そ、そんなっ…!」
……
しまむら「うわ、みて安達。これまたどえらい美人さんがお客ではいってきた。
身長も高くてモデルみたいで、すごいね」
安達「!!??んなっ…!!」 侑「テスト期間中にどうしたんですか?七海先輩のことだから家で勉強に励んでるの
かと思ってましたけど、参考書かなにかお探しですか?」
燈子「え、、いや…まあ、これといってほしい本はないんだけど…、そ、そのっ…
ほら、テスト中って生徒会ないし…、…さみしかったっていうか。どうしても侑の顔がみたくなったっていうか…」
侑「ええ…、はあ…、みんなのあこがれの的の七海先輩が何いってるんですか…?」
燈子「ゆ、侑は勉強大丈夫っ?店番忙しくて勉強、大変じゃない?誰かに教えて
もらったりされたくない?」
侑「はあ、いや間に合ってますけど」
燈子「そ、そんなっ…!」
……
しまむら「うわ、みて安達。これまたどえらい美人さんがお客ではいってきた。
身長も高くてモデルみたいで、すごいね」
安達「!!??んなっ…!!」 しまむら「店番してる子と知り合いなんだね。友達なのかな。ん、けど、あの感じ、ひょっとして…」
安達「は、はああ!?な、何言ってんの、しまむらっ!あんな子よりしまむらのほうがスタイル良くてモデルみたいだよっ」
しまむら「いや、私別にスタイル良くないしそもそも身長高くないけど…」
安達「も、もう、いいから!そんなことよりはやくしまむらの欲しい本を買って帰っ…」
しまむら「あーもう、めんどくさいなあ」
安達「え…」
しまむら「せかさないでよ安達。もういいから安達は店の前で待ってなさいっ」
安達「」 安達「……」しゅん
侑「(ん…あれ?青い髪のほうのお客さん、店から出て行っちゃった…、どうしたんだろ
喧嘩でもしたのかな)」
燈子「ね、ねえ、侑!せ、せっかく来たんだし、その、せ、せめて、もう少し話だけでもっ…」
侑「え、いや私店番中なんですけど…。
はあ、まあいっか。どうせそろそろねーちゃんと交代する予定だったし…喫茶店で
お話するくらいはいいですよ」
燈子「ほ、ほんとっ」
侑「けど、店内にまだお客さんいますから。もうちょっと外で待っててもらえます?」
燈子「え?」
………
しまむら「あー、あったあった。この本だ」 侑「あのお客さん。この辺じゃみない制服ですよね?
ねえ、七海先輩。どこの学校の制服か知ってますか?」
侑「それに、あの人もですけど、さっきまで一緒にいた青い髪の友達もすごい美人で…、
…先輩?」
燈子「…………、侑。あの子のこと気になるの?」
侑「はい?いや、気になるっていうほどでは…、ただちょっと不思議な空気まとった
ひとだなって思っただけで」
燈子「っ…!ゆ、侑が初対面の人にそんなこというなんてっ!
ふ、不思議ってどういうこと!?どう不思議で気になるの!?
わ、わたしは!?わたし不思議じゃない!?」
侑「ああ…もういいです。七海先輩も私にとっては十分不思議な人ですから。
不思議な七海先輩は、とりあえず店の外で待っててもらっていいですか?店番の邪魔なんで」
燈子「」 ……
しまむら「ええと、それじゃあこれください」
侑「あっ、はい500円です。カバーつけますか?」
しまむら「あ、はい、それじゃお願いします」
侑「………、あのっ」
しまむら「え?」
侑「そのっ…、さっきまで一緒にいた青い髪の人」
しまむら「え…?ああ、安達がなにか??」
侑「ひょっとして、その…、2人はお付き合いしてたり…、なーんて」
しまむら「……ええ?」 しまむら「い、いやいや、違う違う。安達と私はそんなんじゃなくて。
そんなんじゃなくて、なんだろう…、まあ、ただの友達だから」
侑「あ、ああっ、そ、そうなんですね。なんだか、すごく仲よさそうだったから、
そうなのかなって、ごご、ごめんなさい忘れてくださいっ、はは、わたしお客さんに何を」
しまむら「…、そっちこそ、さっきまで店にいたモデルみたいな子と仲良さそうだったけど
ひょっとして」
侑「ええっ、いやいやいやないですないですから。あの人は、
な、七海先輩はただの生徒会の先輩でそういうんじゃないですからっ」 しまむら「あ、そうなんだ。そっちも随分仲よさそうだったから、てっきり。
まあ、そうだよね。女の子同士だし、ね」
侑「そうですよっ、ていうか、女の子とかいう以前に…、
そもそもわたし、好きとか…そういうの、よくわかってないですしっ…」
しまむら「あーうん、わかる」
侑「え!!??わ、わかるんですかっ」
しまむら「あっ、ごめん。なんとなく、なんだけど。
けど、言わんとしてること、なんとなく分かるような気がする」
しまむら「わたしもそういうとこあるし…ん、おや?」 侑「……」
しまむら「……」
侑「(この人、初対面なのにどことなく不思議なオーラまとってて、
気にかかってはいたけど…なんか、どことなく)」
しまむら「(一見、積極的そうな子で、私とはそんなに気が合う感じじゃないけど…
なんていうか、どことなく…)」
侑・しまむら「(私と同じ匂いがする…ような)」 侑「……、あの、この辺じゃみない制服ですよね。
わたし小糸侑っていいます。遠見東高校の1年生で、生徒会やってます」
しまむら「へー、一年生で生徒会なんて偉いね。わたし島村抱月。2年生ね」
しまむら「通ってる高校は、遠見東ではないけど、よかったら、連絡先交換しない?
こういうこと、自分から言ったことあんまりないから良くわからないけど」
しまむら「なんか、小糸さんとはちょっとだけ気があいそう」
侑「あはは…、ちょっとだけですか?けど、実は私も同じこと思ってました。
しまむらさん、ちょっと待ってくださいね、いまスマホを」
燈子「いやいやちょ、ちょっとちょっとちょっとちょっと!!」
安達「し、し、しまむらああああっ!!!」 侑「えっ…、七海先輩なんですか急に?」
燈子「ゆ、侑?店番って言ったよね?ただの店番でしょ?なんで、本を買いに来たお客さんと楽しそうに
お話して、なんで連絡先を交換しようとするの?
だ、ダメだよ、知らない人に安易に連絡先教えたりしたらっ!そういうのは学校の校則とかであれだしっ!」
侑「いや別に、七海先輩には関係ないでしょ…、ていうか、外で待っててってお願いしたのに
のぞき見してたんですか?ひょっとして」
燈子「い、、いやそのあの、あのね侑。私は君のこと心配で」
侑「ふーん、してたんですね、のぞき見」
燈子「」 安達「し、しまむらっ、その子誰?何?しまむらの何?なんであんなに楽しそうに
お話してたの!?なんで連絡先交換しようとしてたの!?ねえっ、しまむら
言ったよね!?本を買いに来ただけって、それなのにねえっ、しまむら!?ねえっ!」
しまむら「ああもう、もうめんどくさいなあ…」
安達「えっ!!??し、しまっ…い、いまなんて」
しまむら「安達がとてつもなくめんどくさいっ、って言ってるの」
安達「」 侑「しまむらさーん、ラインやってます?わたしのラインのID教えますんで」
しまむら「ああうん、おけー」
燈子「え、ええー!ちょ、ちょっと侑っ!いやだからちょっと話を聞いて!
初対面の人と連絡先交換はあのそのね、侑っ!だからなんでそんな流れに」
安達「し、しまむらっねえ、どうしてお、おかしいよっ!その子誰!?その子誰なの!?
初対面なんでしょっ!おかしいよっ!その子特別!?その子特別なの、ねえっっ、
あっ…、ちょっ…、し、しまむらああああああああ!!!」
完 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています