北海道警ヤジ排除訴訟の控訴審“警察官の行為は適法”原告の1人が逆転敗訴「安倍の亡霊にやられた」札幌高裁


 総理の選挙応援の演説をヤジを飛ばした人を警察官が排除した行為は適法なのか?
 いわゆる北海道警の「ヤジ排除」裁判で、22日の2審の判断は、1審とは異なるものでした。

 この裁判は、2019年7月、参議院選挙期間中の札幌市で、街頭演説をしていた当時の安倍晋三総理に大杉雅栄さんと桃井希生さんがヤジを飛ばし、複数の警察官に排除されたものです。

 大杉さんらは、道警を所管する道にあわせて660万円の損害賠償を請求。

 1審の札幌地裁は「警察官の行為は違法」と認定し、道にあわせて88万円の賠償を命じました。

 道警側は、控訴し、新たな動画などを証拠提出しました。

 22日の判決で、札幌高裁は「周囲の聴衆ともめ事に発展し、暴行等を受ける具体的かつ現実的な危険性が切迫」「強制的な退避措置を講じなければ、危害を避けられない状況」などとして1審の判決を取り消し、大杉さんへの警察官の行為は適法と判断しました。

 一方、桃井さんへの警察官の行為は違法とする1審判決を支持しました

原告の大杉雅栄さん
「安倍の亡霊にやられた、安倍銃撃事件や岸田襲撃事件が1審判決のあとにあって、札幌高裁としては1審判決で認められたことを切り崩して、落とし前をつけないといけなかったのではないか、そのためのいけにえとして僕の判決が選ばれたのではと、根拠はないがそう感じている」
 
 22日の判決を受けて、道警は「判決内容を精査し、対応を検討致します」とコメントしています。


https://news.yahoo.co.jp/articles/82ed081016472a173a9823bcb9b3074e63f3d7fb

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