「こんな仕事のために…」新入社員が1年で退社、ホワイト企業が“ゆるいブラック”と化す理由


私にとって最も大切なのは、自己の成長です。難易度が高くてストレスフルな仕事でも成長につながるのなら、残業も休日出勤も一向に構いません。勤め先がいわゆるホワイト企業であるかどうかは、私には関心がありませんでした」
 こう語るのは、上場会社でもある大手の情報通信会社を今年3月末に、ちょうど入社してから1年で退職した高橋隆次さん(仮名)だ。

肝心なSEとしての仕事では、完成したシステムが正確に作動するかの検査が割り振られた。実際に始めてみると、そこには厳格なマニュアルがあって、その通りにチェックしていくだけであり、誰でもできるような仕事でしかなかった。
「先のアクセスの権限付与も同じで、やたらと時間がかかり、1日の勤務時間の半分近くを費やすことも度々ありました。そんなとき『自分はこんな仕事をするために入社したのか』と疑問に思い始めました」


「クライアントとのコミュニケーションを密にして、潜在的な課題を引き出したいと思っていました。それなのに、クライアントを交えた会議に出席できるのは、入社10年目以降の役職者に限られます。キャリア形成を考えると、そこまでは待てず、焦燥感ばかりが高まっていきました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8649e420c5207a8ec83dfa1122b187b8bd2669c3?page=1