直腸診は問診、視診に次いで重要な診察である。患者を左側臥位とし、できるだけ膝を腹部に近づけ丸くさせる。指を入れる前に必ず一声かける。
通常人差し指を挿入するが、裂肛で肛門狭窄がある場合は小指を挿入する。手袋をして指にキシロカインゼリーをたっぷりつけてゆっくり挿入していく。
指をできるかぎり深部まで挿入する。左右に指を回して360度ゆっくり触診する。直腸、ダグラス窩、男性で前立腺、女性で子宮頸部を触診する。
後壁側で恥骨直腸筋上縁すなわち肛門直腸線を触診する。抜去しながら内外括約筋間溝を全周性のわずかな凹みとして触れる。
肛門の締り具合(最大静止圧)や、肛門を最大収縮させたときの締り具合(最大随意収縮圧)を指で感じる。括約不全や狭窄の有無をみる。
抜去後、指に血液が付着していないかをみる。

なんか勃ってきた