日本の西半分である西日本。多くの日本人にとっては未知の世界だ。実際相当遅れていて、ひどい問題が多い。その一つが西日本人の差別のひどさだ。

代表例が男尊女卑だ。山陽方面や九州を筆頭に、西日本は女性差別が盛んなことで有名である。例えば学校で全校集会があれば、児童は男女混合ではなく、男子だけが前列、女子は後列に座らされるという。
「こう言うとよく「田舎はどこも男尊女卑だ」と反論されますが、九州じゃ福岡に出てきても状況は同じなんです。まあ福岡が都会なのかという話もあるのですけど(笑)」(宮崎出身女性)
また古い民家であれば女性は居間に入ることすら許されず、食事は旦那が居間で食べているのに奥さんは廊下や台所でまかないを食らうようにひそひそ食べるというスタイルが老夫婦では当たり前。江戸時代の武家屋敷に至っては入り口が男玄関・女玄関で分かれていたというのだから驚きだ。アメリカ南部では公民権運動時代、トイレの玄関を男・女・黒人で分けていたのは有名な話だが、同じレベルの差別が日本にもあったのだ。

西日本には島差別という問題もある。地理的に離島地域が多い西日本だが、同じ県民であっても離島出身者は別格扱いされ、就職や結婚が破談になることもあったそうだ。
「離島はかつて「島流し」などがあったことから下に見ているわけです。東京から見ればどっちも同じ県民ですし、どこにでもある本土の田舎よりも島の方が憧れを持たれるわけですが、彼らにはそれがわからないのです」(鹿児島県の離島出身者)

深刻な問題が沖縄差別だ。沖縄も西日本を構成する府県の1つであるにもかかわらず、先の島差別よろしく離島県であることに加え歴史的に琉球王朝という外国だったことから蔑視されるという。
「歴史的には薩摩藩に植民地状態にされ、明治維新で薩長土肥の西日本連合による新政府に琉球処分で「併合」された。その支配者意識は西日本ほどひどく、兵庫県の脱線事故では改名した沖縄系犠牲者が話題になった。大阪府警の「土人発言」も典型でした」(沖縄県民)
島出身だろうと同じ県民であるように、沖縄出身も大阪出身も東京から見れば同じ西日本人だ。にもかかわらず同胞同士で蔑視を向ける発想は東京では考えられないものだ。

さらには在日韓国人差別も西日本の名物ともいえる。東日本であれば、韓流ブームで韓国人やハーフの価値はむしろ評価されるというが、歴史的に朝鮮半島に近い西日本では在日人口は多いにもかかわらずネトウヨばりの嫌韓思想が「その辺のおっさんおばさん」の間で標準装備になっている。ちなみに差別で問題になった在特会を設立したのは福岡出身者で、京都や徳島で逮捕事件を相次いで起こしたことでヘイトスピーチが社会問題になった。すべては西日本なのだ。
「漫画の「はだしのゲン」の朝鮮人差別が実は今でさえ当たり前です。そのため多くの人は日本式の通称名を名乗らざるを得なくなっています」(広島在住の在日コリアン4世)
一般に外国人差別は無知に起因するとされるが、西日本では神戸や下関・大分など無数の都市で駅前市街地にコリアタウンがあり、クラスメイトや同僚に在日の仲間は居て当たり前。そうでなくても先祖が渡来人である可能性は極めて高く、良くも悪くも表現がハッキリしていてけんかっ早い西日本人の気質は東京からは日本人的ではなく韓国人の異母兄弟のように見える。仲良くすればいいのだが・・・